表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
147/1310

ちぇんじんぐ

山上は、ぐっと拳を握るとそれを冬四郎の頭に降り下ろした。


「いっ‼たぁ…何するんですか‼」


「お前はあほか‼本気でやるか普通?」


山上は祐斗を支えるようにして、道場から出た。それを見たむつは、慌てて後を追った。冬四郎と西原もあとからついてきた。


奥廊下のソファーに座わらされた祐斗は、めそめそと泣いていた。隣に座ったむつが、おろおろと祐斗を慰めている。


「お前、あの動き方みて分かる事あったんじゃないのか?」


珍しくも怒っているのか、山上の口調はキツく責めているようだった。


「動きがむつそっくりでしたね」


何も言わない冬四郎にかわって、西原が少し感心したように言った。それを聞いて、冬四郎もうんうんと頷いた。


「頷いてる場合か‼お前、むつ相手に本気になってどうするんだ‼」


もう1度、山上の握った拳が冬四郎の頭に振り落とされた。


「は?本気になったのは悪かったと思いますけど…どう見たって谷代君ですよ?むつは、こっちに居るし」


西原が、うんうんと頷いた。


「あの、入れ替わってるんです中身が」


今まで黙っていたむつが、申し訳なさそうにそう言った。


「は?」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ