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ちぇんじんぐ
「おはよございます…むつさん、っすね?」
立っている祐斗は頷いた。そして、玄関に入り後ろ手でドアを閉めた。
「どういう事よ‼あたしの身体‼」
祐斗はむつ(祐斗)の胸ぐらを掴むと、ぐらぐらと揺さぶった。むつ(祐斗)は抵抗もなく、首をかくかくと揺らしている。
「こっちが聞きたいっすよ‼ってか、俺の身体で変に女の子みたいな喋り方しないでくださいよ‼おかしいじゃないっすか‼」
ぱっと手を放した祐斗は、疲れたように頷いた。靴を脱いであがると、キッチンに行き冷蔵庫から作り置きしていた麦茶を出した。ちゃんとむつ(祐斗)の分も入れると、渡した。
「とりあえず座ろう」
二人は麦茶を持ってソファーに座った。
「どうしたら良いんですか?」
「とりあえず出社する。颯介さんと社長に相談してみるしかない」
疲れたような二人は麦茶を飲み、溜め息をついた。
「とりあえず着替えだけど、あたしがするから‼目閉じててよ」
「はい」
祐斗は寝室に行きクローゼットを開けると下着や服を引っ張り出した。
「え、むつさんもしかしてのーぶっ‼」
最後まで言う前に、クッションが飛んできて顔に当たった。




