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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ちぇんじんぐ

祐斗は何もするな、何も見るなと言われてはいたがやはり気になる。前に1度だけ部屋に入った時には、引っ越しの片付けも終わっていなかったし、ほんの数分しか居る事が出来なかった。


ベッドに座って室内を見渡した。寝室として使っているだけなのか、ベッドの所にサイドボードがありクローゼット、その横に化粧台があるだけだった。


見て回ったら怒られるかなと思いつつも、寝室を出た。ダイニングキッチンとリビングもすっきりと片付いている。


リビングにあるソファーに座り、祐斗は溜め息をついた。女の子の部屋に上がるのは、ちょっとした憧れでもあったが、これは違うなと思った。


くったりとソファーに横になった。髪の毛が頬に触れてくすぐったいし、白い素足が見えているのは、なかなかの光景な気がした。ふと、何を思ったのか素足に触れてみた。柔らかく、少しひんやりとしているが、ずっと触っていたくなるような心地よさがあった。


自分の足を触って、にやにやするむつ。という構図を気にもしない祐斗は、太股から上に手を進めていき、ぴたっと動きを止めた。やはり、ズボンははいておらず手に触れているのは下着のようだった。


見たい気もするな、と思うのは健全な男子だから仕方ない。祐斗はゆっくり服をまくりあげようとしたが、その時チャイムが鳴った。


心臓が止まるから思う程に驚き、動けなかった。だが、出ないで居るとイライラしたかのように連続でチャイムを鳴らされた。


足音をたてないように玄関に行き、ドアスコープで誰かを確認すると、祐斗自身が立っていた。祐斗は、ガチャガチャと鍵を開けた。


「おはよ…祐斗、よね?」




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