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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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みなうちに

「…むつ、腹はどうだ?膨れたか?」


「満足です…でも、あの人たち〆にご飯頼む気で居るわよ?胃袋おかしいんじゃない?」


むつはビールを1杯と色々と頼んだ物の中から、少しずつつまんでいた。それだけで、腹はいっぱいになったのか、もう烏龍茶をちびちびと飲んでいるだけだった。


「お前が食わなくなったんだ。むつは〆にアイスでも頼んだらどうだ?俺も何か頼むかな」


山上もまだ腹はいっぱいになっていないようで、〆のお茶漬けか麺かと悩んでいる。冬四郎と西原は、しっかりと米を頼むようだった。


「…なら、アイス食べよっかな。後は温かいお茶貰おうかな。冷えそうだし」


「そうだな」


〆に頼んだおにぎりと味噌汁、お茶漬けにアイスが並んだ。何だかんだ、山上も足りてはいなかったのかもしれない。むつはバケツアイスを少しずつ、舐めるようにして食べていた。


「………」


「何か考え事か?」


「え?ううん…もうすぐ春なんだなって」


むつはスプーンで壁を指した。そこには、桜の名所となる場所の花見のポスターが張られていた。山上もそれを見ながら、花見に行けたらいいなとそんな事を考えていた。

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