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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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みなうちに

「泥棒…?昼間なのに」


引っかき回された室内を見回したむつは、溜め息についた。そして、こんな短い間に泥棒に入られるなんて信じられないと呟いていた。


「入るやつらに時間は関係ねぇよ。むつ、悪いけど通報してくれるか?ったく事務所変わってから、荒らされるのは2回目だな。それに事務所で警察呼ぶのも」


1回荒らされた時の原因にもなっているむつは、今回は自分のせいではないが申し訳ない気持ちとなっていた。だからなのか、山上の呟きは無視して通報をした。固定電話も床に落ちているが、線に問題はないようでちゃんと繋がっていた。


通報を終えたむつは、山上は隣に立った。どことなく、落ち込み、寂しそうで悲しそうな横顔を見た山上は、むつの頭をぐりぐりと撫でた。そして、肘を置くには高いというのに、むつの頭に腕を置いてタバコを吸い始めた。むつは嫌がる素振りもなく、ただじっと立っていた。

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