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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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みなうちに

むつはどことなく不機嫌そうな顔をして、コーヒーをすすっていた。何を考えているのか分からず、山上はちらちらと盗み見していた。


「よしっ‼倉庫の中掃除してくる‼」


マグカップを置いたむつは、暇だしねと付け足して、いそいそとバケツに水を入れ、雑巾やら掃除機やらとを用意すると倉庫の中に入っていった。いくら暇だからといって、1人で倉庫の中の掃除をするのでは、今日1日では終わるはずがない。山上は、仕方なさそうに立ち上がると、むつの後に続いて倉庫の中に入った。


「あれ?どうしたの?」


「どうしたじゃねぇよ…年末以来、掃除してなかったからな。綺麗な方が気分はいいしな…俺も一緒にやる」


「うん…じゃあ、はい」


一緒に掃除をしてくれるのだと分かったむつは、ぱっと嬉しそうな顔をした。そして、山上に雑巾を押し付けた。山上は嫌な顔1つせずに、バケツの水で雑巾を濡らすと、棚に置かれた物をそっと持って丁寧に拭き始めた。

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