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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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みなうちに

「いててっ…ったくもう…」


痛いと呟きながら、ぱちぱちと電気を消した女、玉奥むつは溜め息を漏らしていた。ほんの少し倉庫兼ロッカーとして使っている部屋に入っていただけなのに、何故か髪の毛はぐっちゃぐちゃになって疲れきった様子になっている。


「…むつ?」


「社長ーっ‼うちの子たち何なの‼この前、チョコあげたのに‼何で、何で…八つ当たりみたいに髪の毛引っ張ったり、叩いてきたり」


社長と呼ばれた男、山上聖は苦笑いを浮かべていた。山上は、ここよろず屋という怪異専門の会社の社長であり、むつはそこに勤める唯一の女だった。


特殊で専門的すぎる会社だからか、むつと山上以外には、もう1人湯野颯介という男とアルバイトの谷代祐斗という、たった4人の超弱小会社だった。だが、それでも大きな仕事があったりと何かと忙しかったりはする。ただ、今日はかなり暇な様子だ。


むつと同じく社員である颯介は公休であり、祐斗は基本は週末だけで今頃は学業に専念しているはずだった。その為、事務所に居るのはむつと山上の2人だった。

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