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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ちぇんじんぐ

「はぁーっ。まぉまぁ呑んだね」


「呑んだってより食べたんじゃない?」


「そうですよ。珍しく〆にとか言って米食ったじゃないですか、そのあとアイスも」


アルコールで少し頬を赤くした三人は、人気の少ない道を選んでゆっくり歩いている。秋の冷たい夜風も、今は心地よい。


「あ、あんな所に露店がある」


「ほんとですね…湯野さん知ってましたか?」


「こっちは、ほとんど通らないから知らなかったな」


むつが目敏く見付けたのは、三人が歩いている路地よりさらに奥。街灯があっても薄暗いような細い道だった。昼間でもあまり通りたくはない。そんな雰囲気の場所だった。


「見てみない?」


酒が入っていたせいもあるのか、普段ならそういった物に興味を持たないむつが、ふらふらっと露店の方に歩いて行った。祐斗と颯介は仕方なさそうに、むつの後に続いた。


露店は薄い布を地面に敷き、その上に箱を置いて商品を並べるだけの簡単な物だった。店番をしているのは、男のようだが顔は見えない。


通りすぎてみるだけのつもりだったむつだが、ぴたっと足を止めた。そして、しゃがみこむと箱から指輪を取った。


手に取って見てみると、不思議な色合いの物だった。例えるならば玉虫のように、光っている。




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