表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
1229/1310

あまいゆうわく

米を炊くのは面倒くさいと、むつは大きな鍋を取り出すと、たっぷりと水を入れてコンロに置いた。


「…どお?渡せそう?」


「うん、貰ってくれるって…むつ、コインランドリー行かせてくれて、ありがと。色々話が出来たよ」


「そのわりには、自信無さそうね」


「何か…夢みたいって感じ?実感なくて」


「それもそっか。でも夢じゃないでしょ」


「うん…むつのおかげ」


「今度、ゆっくり聞かせてね?」


むつはタッパーに切った人参を入れると、電子レンジにいれた。その間に、ブロッコリーも切っていく。


「あ、菜々。ベーコンと卵だして。ベーコン炒めたら、スクランブルエッグして」


「はぁい」


菜々は言われた物とフライパンを出した。むつが、ベーコンを切って菜々が炒めてと、2人の息はぴったり合っている。


「あ、ついでに、冷蔵庫から何か出して。祐斗は仕事終わりで空きっ腹かも…つまめるもの出してあげて」


「むつのそういう気がきく所いいわね。先輩がいまだにむつを好きなのがよく分かる。人遣い荒いけどさ」


「…うるさいわよ」


菜々はくすくすと笑いながら、冷蔵庫からタッパーを取り出すと、小鉢に丁寧に盛り付けて、小皿と箸と共に呑んでいる2人に持っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ