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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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あまいゆうわく

「何で、あの3人が偽物だって分かった?」


「え…逆に何で分からなかったんですか?こさめさんはともかく…むつさんが下着姿でうろうろするわけないじゃないですか。この寒いのに。むつさんの冷え症、寒がりは宮前さんの方がご存知かと」


「いや、まぁ…そうだけど」


「…宮前さんも篠田さんもお酒呑まれてますね?臭います…だから、余計かもしれませんかど。この部屋の寒さは、外以上ですよ。それに、このチョコ臭…俺は吐きそうですよ。菜々さんもすっごいチョコ臭してて、嫌なくらいでした」


「………」


祐斗にまで責められるような目付きをされると、冬四郎は困ったように笑って両手を上げて降参ポーズをした。祐斗よりも歳上で、体格もいい男がそんなポーズをするとは思いもしなかった祐斗は、思わずといった感じで笑いだした。


「まぁ…篠田さんはともかく…谷代君…ふぅん…?そうか…菜々ちゃんはむつの唯一の幼馴染みで親友だからな。俺にとっても妹みたいなものだから…頼むよ。まぁ、まだまだ先かもしれないし、谷代君に任せる日は来ないかもしれないけどな」


冬四郎に意味ありげに言われた祐斗は、ゆっくりと顔を赤くしていった。だが、冬四郎の目を見てしっかりと頷いた。


「宮前さんも…お父さんポスト辞めないと、西原さんに先を越されますよ」


「あ、谷代君いい事言った。うんうん、そうだよね。宮前君はさぁこう見えて消極的なんだよ。見た目は肉食系ってやつなのに残念な男だよ」


「…ほっといてください」


けらけらと笑いながら、篠田に肩を叩かれていた冬四郎は、うるさいと言わんばかりに篠田から逃げた。



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