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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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あまいゆうわく

「こさめさんが書いてるの…履歴書だったの」


「えぇっ!?」


菜々が溜め息を漏らしながら言うと、むつは本当に驚いた。刻んだチョコレートをそのままに、むつはひゎこひょことこさめの元へと行くと、手元を覗いて見た。確かに、菜々の言う通り履歴書だった。ふむ、と首を傾げたむつは他には何も言わず、キッチンに戻る事にした。


「…菜々に任せた」


「…ばか」


むつが笑いを堪えたような顔をして、コンロにフライパンを置くのを見た菜々は、再びこさめに呼ばれて仕方なさそうにそちらに行った。


2人の会話を聞きながら、むつはどこか親のように、こさめを見ていた。だが、フライパンが暖まってくるとたっぷりのバターを入れて溶かすと、食パンをそっと並べた。パンを焼いている間に、牛乳を温めチョコレートの中に少しずつ加えて溶かしていき、インスタントコーヒーとシナモンパウダーを少しだけ加えて、ゆっくりとかき混ぜていった。


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