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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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あまいゆうわく

祐斗は依頼主である、女性のマンションをようやく探しだした。女性が依頼主で自宅に行く場合、基本的にはむつが行く事になっている。と、いうよりも怪異現象に関しての依頼は、ほとんどが女性だ。だから、土日はむつは大忙しとなって休めないのだ。


依頼主にはすでに、むつの方から連絡が入っているからか、祐斗が来た事に対して文句は言わない。だが、不満げなのはむんむんと伝わってくる。むんむんとしているのは、依頼主の様子だけではない。部屋の中には、甘ったるい香りが漂っていて、ここでもバレンタインに向けての菓子作りが行われていたのだろう。それに加えて、何やらどんよりとした雰囲気も、むんむんだった。


「あの…本日はご用命頂きまして、ありがとうございます。本来なら、玉奥が伺わせて頂く予定でしたが、急な事がありまして…おれ…私、谷代が担当させて頂きます」


「よろしくお願いしますね。若いようですけど…大丈夫ですか?」


「…大丈夫ですので、お任せください」


若いというだけで、やはり信用性はないのだろうかと、祐斗は少し傷付いた。ここは相手に信用して貰う為にも堂々としなくてはと思いはするが、おどおどした様子は隠せていなかった。


むつに任された仕事だけは、滞りなく済ませなくては、むつの面子にも会社の信用にも関わる。祐斗は、深呼吸をして依頼主を真っ直ぐに見た。

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