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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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あまいゆうわく

スーパーで必要な物を買い揃え、近くの100円ショップでラッピング用の物を買った3人は、寒い寒いと言いながら、足早にマンションに戻ってきた。


戻ってきたむつは、すぐに時計を確認した。もう昼に近い時間となっている。少し頑張って作らなくては、篠田の帰る時間と祐斗の仕事終わりに間に合わなくなる。そもそも祐斗は仕事の後、予定がないとも限らない。少し博打のようにでもある気がしたが、そんな事を心配しても仕方ない。上着を脱いで、キッチンに入ったむつはボウルや小鍋を取り出して、さっと水洗いして布巾でふいておいた。


「…さ、やるわよ?」


「おーっ‼」


「はーいっ‼」


こさめも菜々も腕捲りをして、買ってきた卵を黄身と卵白とに分けると、かちゃかちゃと泡立て始めた。


その間にむつは、チョコレートを細かく刻み始めた。広くはないキッチンで、3人も並んで料理を始めるとやはり狭い。メレンゲ作りをしている2人は、むつに場所を譲るようにダイニングテーブルに台拭きを置いて、ボウルが滑らないようにして、懸命に泡立て器を動かしていた。

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