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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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あまいゆうわく

山上と篠田の話からして、むつが休んだのは、どうやら仲のいい友達が来るからという事のようだった。


「湯野ちゃん、祐斗。あのな、俺が篠田に言って、こさめさんをむつの所に行かせたんだ。むつは本調子でもないのに、事件が片付いて休みも取らずに仕事復帰しただろ?あいつ…迷惑かけたからって休みたがらなかったんだ。迷惑なんか何もかかってねぇっつたんだが…まぁ…だからな、休ませる口実にこさめさんをけしかけたんだ」


「だから、急に休むってなったんですね」


理由が分かったからか、颯介も祐斗もほっとしていた。こさめと菜々が一緒なら、むつは何が何でも休むだろう。


「あ、そっか…昨日の帰りに化粧直したり、何となく嬉しそうにしてたのは朋枝さんと約束してたからかな?」


「かもしれないな。朋枝さんが、すでに居るならやっぱり夜は呑みにでも出てたんだろ。いい事だ。ちっとは気晴らしにもなるだろ」


「だといいですけど…こさめがはりきってたので…迷惑かけないといいですが」


「はりきってたって…出掛けるプランでも立ててたのか?」


「いえ…何でも、バレンタインのチョコを作るんだとかって…だから、朋枝さんも一緒で。むつさんに教わりながら、作るそうです」


篠田はこさめがバレンタインの用意の為に、むつの所に行ったのだと、その為に休ませては疲れるだけじゃないかと気にしていた。だが、こさめがバレンタインの用意となると、それは自分の為にだと確信出来ているのか、篠田は嬉しそうでもあった。

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