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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ごじつ

何かを思い出したように、むつが叫ぶと西原は驚いたような顔をした。むつがこんな風に何かを思い出して、声をあげる時は大事な事を忘れてたりするから怖い。


「な、何だよ…」


『しろにぃのシャツ焦がして先輩のジャケット穴だらけにしたんだった…弁償するの忘れてたや』


「宮前さんのシャツは俺が買って返しといた」


『あ、はい…すみません』


何故か、がっかりしたようなむつを見て、西原はくすくすと笑った。何を思い出したのかと思えば、そんな事かと思うと律儀な感じもする。


『帰省から戻ったらで…忘れないように覚えててよっ‼で、ちゃんと誘ってよ?』


弁償すると言いながら忘れるから、覚えとけと言われた西原は笑みを浮かべるしかなかった。だが、誘ってと言われて嫌とは思わない。


「はいはい、誘うよ。で、実家は楽しんでるか?菜々ちゃんと一緒なんだろ?」


『うん。昨日はね、菜々と教会に行ったら火車と会って、ちょっとした悪戯をして…』


昨日の事でも思い出したのか、むつはくすくすと笑っている。よっぽどに面白い悪戯をしてきたのだろう。だが、菜々と火車と一緒にとなると、ろくな事ではなさそうで西原は呆れたような笑みを浮かべた。



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