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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ごじつ

洗濯物を干して、2回目の洗濯を始めててから部屋に戻ると、携帯のランプがちかちかと光っていた。祐斗からのメッセージだろうかと、西原は携帯を確認した。すると、メッセージではなく着信があった。


仕事だろうかと嫌な気分になりつつ、タバコをくわえながら確認すると、電話をかけてきた相手は、仕事関係でもなく、意外にもむつだった。帰省しているはずのむつからの電話、それもビデオ通話となると、少し落ち着かなくなり西原はすぐにかけ直した。すると、電話がかかってくるのを待っていたかのように、むつはすぐに出た。


『もしー?』


「お、むつ…どうした?」


『どうしたって…ちゃんと寝れたかな?って思ってさ。最近、ちょっと夢見が悪かったっていうか…あんまりちゃんと寝れてなかったでしょ?』


そんな事は一言も言っていなかったのに、なぜ分かるのかと西原は首を傾げたが、そうやって心配してくれるのは嬉しい事だった。


『ね、ビデオ通話でかけてきたくせに…こっちからは画面真っ暗なんだけど?もしかして、お昼寝してた?』


「え?いや、起きてた起きてた。洗濯したりしてて…えっと…あぁ…どうりで…ハンズフリーになってると思ったら、そういう事か」


初めてのビデオ通話に、西原は携帯をどう持ったらいいのかと考えていたが、リモコンに立て掛けるようにして置いた。画面が見えるようになると、見慣れたむつの顔がそこには写っていた。だが、眠たそうな表情をしている。昨夜は菜々と夜更かしでもしたのかと、西原はくすっと笑った。

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