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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ごじつ

ベッドの横に敷いたはずの布団は窓際においやられ、その上で祐斗が丸まるようにして、くぅくぅと寝息を立てている。


「…お前、人の家で何してんだ?」


西原は睨んでいるのか、それともよく見えなくて目を細めているだけなのか分からない表情で、片車輪と祐斗を交互に見た。


祐斗は隅っこに居て、呼んだ覚えのない片車輪が部屋に居たとしても慌てる事のない西原に、片車輪はダイニングの方を指差した。どういう事か分からないが、部屋から出ようという事なのだと分かると、西原は頷いてそっと部屋から出た。


「で、どないや?ちっとはゆっくり寝れたんちゃうか?」


「ん、あぁ…そうだな。何かすっきりしてる気がするし…?」


テーブルに置いてある眼鏡をかけた西原は、部屋を見回した。カーテン越しに光が差し込んできていて、明るくはないが電気をつけなくても、部屋の様子も目の前に居る片車輪の顔も見る事は出来る。


「それより何でお前、何してんだよ」


片車輪が居る事を不思議には思うが、それを迷惑とは思ってもいないのか、やかんに水を入れて火にかけると、マグカップを2つ出して、インスタントコーヒーを入れている。


「谷代君にお呼ばれしたんや。西原君が寝てもうて暇やからってな」


「…祐斗君が?」

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