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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
1119/1310

ごじつ

「からだ…からだをよこせ?」


聞き取った言葉を祐斗が呟くように言うと、片車輪は険しい表情を浮かべて頷いた。


「…え?むつさん?どういう事ですか?こいつら、身体を欲しがってますけど…それって西原さんの身体をって事ですか?」


『そういう事。先輩を起こしてって頼んだ時に祐斗、携帯をベッドに置いたでしょ?その時に声が聞き取れたの…』


「何で先に言わないんですか!?西原さんが危険じゃないですか!!」


『祐斗だけでも危険。彼らの狙いは先輩の身体だもん。それだけ執着して来てるってなると、引き離すのは難しい。だから片車輪に来て貰って、自分の目で視て貰ってからと思ったの…こんなに増えてるなんて思わなかった』


「で?目的は分かったけどやな…何でまた西原君が狙われるんや?」


『先輩はね…1回死んでる身なの。魂を定着させたとは言っても、普通の人とは少し違ってるんだと思う…たぶん、身体と魂との間に隙間があるっていうか…まだ完全には馴染んでないのかもしれない。だから、その隙をつくように人魂が寄ってきちゃったんだと思う』


「だから、入り込もうとしたのが居るって事ですか?でも…そしたら西原さん…」


『死ぬわね』


「そんな…あっさり…」


『方法として思い付くのは、先輩を起こす事。それと人魂を蹴散らす事…寝てる間って意識がないから、付け入られやすいんだと思う』


「蹴散らすんは簡単や。わしに出来る…せやけど、それを毎日するってなると…西原君にも負担かかるやろうな」


『うん…』


「西原さんの身を守ってくるようなお守りとかありませんか?そういうのがあれば…むつさんの札とか…」


『今のあたしのじゃ効き目ないわよ』

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