表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
1113/1310

ごじつ

祐斗がかなり集中していると感じてか、むつは何も言わない。祐斗は画面を西原の方に向けつつ、自身の目でしっかりと西原の方を見ていた。


何故、西原にこうも人魂がたかっているのか。ついこの前、一緒に百鬼夜行に巻き込まれたり、大掃除の後で忘年会に参加して貰った時には、そんな感じは一切なかったというのに、この数日で何があったのかと祐斗は悩んだ。だが、西原はどこかへ行ったとも、何かがあったとも言ってはいなかった。そうなると、西原からあの人魂たちに、何かをしたわけではないという事だろう。


「…むつさん?西原さんも霊になつかれる体質でしたっけ?」


『うーん…どうなんだろ?あの人は誰とか何とか関係なく優しいから。なつかれるのかもしれないけど…こんな事になってるのは…今までにないんじゃないかな?あたしは知らないかな』


付き合いが長いようでそうでもないむつは、少し寂しげな感じで言っていた。


「何か惹き付ける物があるんでしょうね…でも、部屋の中とかにはそんな力のありそうな物はないですし。それなら西原さんにたかる必要ないですよね…」


『先輩自身に何かあるのかも…』


「西原さん何か身に付けてたとは思えないですけど…」


『うん。金属アレルギー出るから…貴金属系はつけないし。寝るのに何か持ったりはしないだろうし…ってなると、原因は先輩に有りって所かしら?』


「そうなっちゃいますけど…」


『ね、その人魂たちは皆子供とかって事はない?』


「いや…そんな感じはしませんね」


『どんな感じ?よく視てみて…それは、祐斗にしか分からない事だから』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ