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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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ごじつ

染々とした口調で西原に言われると、祐斗はきょとんっとした顔をした。アルバイトで週2日とは言えど、むつと一緒に仕事をしているのだから、影響されていても当然の事なのだろうが、そういう風に言われたのは初めてだった。


「いや…湯野さんかな?むつほどの険悪さつーか、怖さはないもんな。真剣でも柔らかい感じだしな」


「むつさん、怖いですか?」


「仕事になったら、あいつは怖いな。何しでかすか分からない怖さと、真剣さが…こう、あの射るような目線つーかさ…人には向けないような目がな」


「…ですかね?俺は分からないっすけど」


「慣れたんだよ。あいつのあの目は…山上さんや警視正、宮前さん以上だな。

刑事になってたら、山上さん以上の凄腕ってやつだっただろうな」


面白がるように西原は言っているが、少し本気でそう思っているようなふしもある。祐斗は、むつがもし刑事になっていたらという想像をしてみた。凄腕というより、執念の塊となって犯人を追い詰めていきそうで怖い気がした。


「でも、ダメだな。単独派で周りを振り回すからな」


「ですね。でも実力で周りの人に有無を言わせずに…で、登り詰めていきそうですけど。集団行動苦手とかコミュニケーション取れないわけではないですから」


「叩き上げの刑事って…それこそ、山上さんと一緒じゃねぇかよ。よろず屋の面子は怖すぎるんだよ、1人ずつが」


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