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よろず屋-その日常-  作者: 幹藤 あさ
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あこがれとそうぐう

話がまとまったのか、すぐに二人は戻ってきた。山上も篠田も何だか、機嫌が良さそうだった。


「…というわけでな、むつ。3日程、篠田の家で怪異の原因を探って、片付けてこい」


むつは明らかに嫌そうな顔をしていた。


「ま、みやも一緒なら大丈夫だろ。ついでに観光でもして遊んでこいよ」


益々、嫌そうな顔をしたむつだった。だが、山上はむつの首に腕を回して耳元で何かを言うと、むつはあっさり了承した。


「湯野ちゃんは待機な。何かあったら応援にも出れるように、それに明日は湯野ちゃん仕事入ってるしな。よし、むつはもぅ行け」


「はーい」


むつはデスクの上をさっさと片付けると、上着と鞄を持った。


「みやが車出すらしいけど、高速代とか領収書はちゃんと持ってこいな。みやに渡さなきゃならないからな」


てきぱきと指示を出した山上は、むつの背中を押して無理矢理のように追い出した。


「何で急にご機嫌になったんですか?むっちゃんも嫌そうなわりにすぐ、了承したし。何を言ったんですか?」


むつ、冬四郎、篠田が出ていくと颯介が山上に聞いた。すると、山上はにやっと笑った。


「3日だから、24時間×3で72時間だろ?時給換算で倍以上請求してやったら、それでも良いって言うからな。よっぽど、切羽詰まってたんだな…んで、むつには連休取らせる約束した」


「あこぎな…ま、むっちゃん連休取って引っ越しの片付けしたいって言ってましたもんね」





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