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ひとりきり
何とかぎりぎりで授業に間に合った祐斗は、額に浮かんだ汗を拭いながら空いている席に座った。
授業は、ちゃんと出たものの仕事の事とむつの態度が気になり、内容もいつも以上に頭に入ってこなかった。
休み時間は友達とも過ごしたはずだが、何を話したのかさえも覚えていなかった。
そんな、ぼんやりと心ここにあらずの状態のまま、祐斗は夕方に再びよろず屋のドアを開けた。
「お疲れ様です」
ドアを開けると、朝はいなかった颯介がデスクで何やら事務処理をしていた。
「ん、お疲れ様。むっちゃんもうすぐ帰ってくると思うから」
「はい」
疲れた様子で、自分のデスクに座った祐斗を颯介は哀れむように見ていた。
「かなり、しぼられたの?」
「え?いえ、全然。怒られはしなかったんですが…何かもう申し訳ないなって」
「あぁ。むっちゃんも社長も帰らないで待ってたもんね。あの二人は何だかんだ心配性なんだよ。俺はさっさと帰らせて貰ったけど…祐斗君も男の子だし、大人なんだならある程度任せたら良いのに」




