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七市屋探偵事務所~オーパーツ回収なんでも屋~  作者: paranormal
第1章 サイボークと少年
3/7

斬り裂き魔と行方不明の弟 前編

前回の伏線の続きですがまた伏線が張られています。


 お昼。

 勇気は大学キャンパスにある一角の広場のベンチに座り昼食をとりながら片手に一冊の本を読んでいた。公務員の基礎教本である。

 受けれなかった講義の復習を兼ねてその本を読み進めるが頭の中には朝の出来事がちらついた。

 朝は結局、不思議な少女との出会いで遅刻をしてしまったために復習しているわけである。

 あのサイボーグの少女は大丈夫なのだろうかと不安な気持ちがよぎった。


「なぁ、聞いたか? ここの反対側の繁華街の噂?」

「ああ、例の切り裂き魔の話だろ? でも、噂だろ?」

「それがそうでもないらしいぞ。俺の受けてる講義の中に被害者の女の子が一人いてさ」

「マジか? でも、噂じゃあ斬られた奴って妙なこと口走んだろ?」

「あ、そうそう。まるで自分のことのようじゃないようにしゃべったり記憶喪失みたいな口ぶりなんだってよ」

「やべぇなそれ」


 『斬り裂き魔』という物騒なうわさ話が耳に入ってくる。

 ここ最近では『七不思議』もそうであるけれども、そう言った事件は珍しくもなくなってきていた。

 それも数日前のあの『謎のピエロ』による行動からだ。

 勇気はその『切り裂き魔』の噂とある朝に見たサイボーグ少女の胸元の切り傷が妙に取っ掛かりに感じる。


(切り裂き魔か。何かあるのかな? だとしても――)


 自分には関係ない憶測だと決めつける。

 朝の少女にはもう出会うことはない。

 勇気の目的は『オーパーツ』の回収だ。

『切り裂き魔』に関しては勇気の対処する案件ではなく警察の役目である。 

 勇気は本を閉じてある街人が遅いことにいら立ちを募らせ携帯を開いた。


「昼飯食いおわちまったぞ」


 ぐしゃぐしゃにまとめたパンの入った袋をゴミ箱に捨て立ちあがる。

 そのままキャンパスを少し歩くことにした。

 キャンパスを歩いてると騒々しい声が何処からともなく聞こえてくる。

 嫌な予感に冷や汗が出る。


「まさか」


 前方50メートル足らずに人の群れが存在していた。


「だから、私は急いでるの! 離しなさいよ!」

「た、頼む! 一緒に探してくれ! ずっと、見当たらないんだ!」

「そういうのは事務所で直接来て頂戴!」

「それじゃあ、遅いんだよ!」

「あー! もう離しなさーい!」


 聞こえてくるのは明らかに九条アイリス、勇気の幼馴染の困った叫びである。

 勇気は頭を抱え込んで急いで人垣の群れに向かい駆けこんだ。


「失礼、あ、すみません。通りますねー」


 やっと、群れの中をすり抜けるとその中で起っていたのは清楚な衣装を身につけた九条アイリスのスカートを必死でつかんで離そうとしないぼろぼろになって倒れたカジュアルシックな衣装を着た茶髪のこう青年。しかも、結構なイケメンじゃないか。

 周りは、どうやら、二人の容姿を見て付き合ってると思いこんでいる野次馬連中。

 その二人が野次馬には痴話喧嘩をしてるように見えていた。

 勇気は九条アイリスと言う幼馴染が男性と付き合ったことすら一度もないのを知っていたために彼らが痴話喧嘩をしてるのではないと理解し仲裁に入る。


「おいおい、そこのお二人さんどうしたんだ?」

「あ、ユウキっ!」


 アイリスが勇気を見るや、胸元へ飛び込んだ。

 それを見た野次馬が騒々しく喚き散らした。

 勇気は睨みを利かせて野次馬を散らせ、アイリスを突き放して揉めていたらしき男性に目を向けた。


「んで、何があったんだ?」

「この人が依頼をしてきて」

「あ? 依頼?」

「……えっと、どなたですか?」


 男が弱気腰に勇気を恐る恐る見つめて聞いてくる。


「俺はコイツの幼馴染だ」

「そ、そうですか。えっと、じゃあ、また九条さん」


 勇気は九条の言う『依頼』というのが何を意味してるのかはわかっていた。

 彼がどういう経緯で探偵事務所の役員が九条アイリスであると知ったのかは不明で、そんな彼は勇気がその上司ではあると知らない様子で関係者以外には話をしないそぶりを見せる。

 そのまま、立ち去ろうとした彼の肩を掴んだ。


「あー、ちょっとまて。話なら俺が聞く」

「えっと、なんの話でしょうか?」

「とぼけんな。わかってるよ。事務所に依頼があってきたんだろ。名乗ってなかったよな。俺は七市勇気。『七市屋探偵事務所』の所長をしてる」


 そう言って名刺を手渡した。

 彼は目を瞬いて「うそですよね」とたった一言失礼な言葉を口にした。


 ******


 大学の講義が一段落したころ。

 夕刻4時過ぎに大学の正門前で依頼者の男、西にしつかさと助手の九条アイリスを待った。

 数分後に、二人は一緒になってやってくると行きかう大学生の連中が黄色い声で騒ぐ。心の奥底で勇気はもやもやとした感情が渦巻いた。


「ユウキ、どうしたの? なんか、怒ってる?」

「んな、わけねぇよ。なんで、怒らないといけないんだよ」

「やきもち? ねぇ、やきもち?」


 うざいくらいにしつこく後ろから言ってくるアイリスの顔を鷲津かむとアイアンクローをする。


「う・る・せ・え」

「あいたたたたた!」


 涙ながらにアイリスは必死で勇気の腕をタップした。

 勇気は彼女を解放して舌打ちをする。


「つーか、おせぇ。何してたんだよ」

「あ、それはボクがいけないんです。教授と話をしていましたら遅れまして」

「話ィ?」

「えっと、歴史についてちょっと」

「ああ、そういやぁ西くんは高校の先生になるのが夢だっけ?」

「ええ。ボク、昔から歴史が好きだし、歴史の面白さを誰かに伝えられるような職業に就きたいと思ってるんですよ。それで、先生をしてみたいなって」


 西は感慨にふけった顔で将来の目標を吐露する。

 実に将来性がしっかりしている好青年のように見てとれた。

 歴史についておそわっていたのも将来の為であることが話の経緯からわかる。


「毎回、私を疑うのは失礼だよ、ユウキ」

「普段からだらけてるやつがよく言うよなぁ! まったく、真面目な時は姉らしいと感じるんだけどなぁ。はぁー」


 揉めていてもしょうがないのでさっそく、目的地に向かおうとした時に「西君、ちょっと待ちなさい!」声がかかった。

 それは依頼者を呼ぶ声だ。

 こちらに向かってくるのは肥満体質の丸頭に黒髪の50歳くらいの男性教授だ。

 白衣を着こんだ名札に『片倉かたくら庄司しょうじ教授』と書かれていた。

 片倉教授は西へ書類を手渡すとにこやかにほほ笑む。


「すまなかった。頑張りなさい」

「はい、ありがとうございます」


 何かの書類を手渡されたらしく西はにこやかにほほ笑んでいた。


「えっと、行ってもよろしいかな?」

「はい。あの、それでなんですが何処に向かうんでしょうか? 事務所じゃないって聞きましたけど」

「九条アイリスの自宅だよ」

「え」


 勇気はそう一言告げた――






 それから数十分。

 バスを使って目的地の場所の前にて降りる。

 目的地の場所は歓楽街付近にある一つの高級マンション。

 でも、マンションかと疑う光景が目の前には存在していた。

 『バーアリス』と書かれた地下一階に続く脇見階段。

 他はクリーニング店や携帯ショップなどが一階に並んでいた。


「えっと、ここが自宅なんですか? お店がありますが?」

「私の自宅はここの3階。お店は併設されてるだけだよ」


 西は勇気が3階に行くためにエレベーターホール―へ向かうかと思いきや向かったのは『バー九条』と立て看板が置かれた脇見階段の方だった。


「あ、あの自宅に向かうんじゃないんですか?」

「あーちがうちがう。自宅とは行ったけどそこにあるここに来たかったんだ」


 西は次第に不安になってくる。

 インチキな詐欺まがいな商法でもされるんじゃないか。

 この地下でチンピラが集まって待機していて入った瞬間にタコ殴りを考えた。


「西くん、大丈夫だよ。ここは私の従姉おねえちゃんが提携してる場所だから」


 そうは言われても彼の心情は未だに不安である。

 この二人に関してはただ噂程度に聞き及んで失踪した弟の捜索を頼みこんだに過ぎなかった。

 いくら、彼女の姉が経営してるバーだからってバーですることと言えば酒飲み食らい。

 それ以外になにがあるというのか。

 事務所では行けなかった理由がわからない。

 勇気らに従うままに西は地下階段を下りて行った。

 出入り口の扉を勇気が颯爽と開けた。


 ******


 チリンチリンという鈴の音が軽快に室内に滞るように響いた。

 流麗な声で「いらっしゃい」と聞こえる。

 勇気は目ざとくバーカウンターの端っこの席で飲んだくれてる金髪の漆黒のカジュアルドレスを着た妖艶なグラマラス美女を見つけた。


「どうも、アリス姉さん」

「あー、くふふ。どうしたの? 今日は何の用かな?」

「アリス姉さん、大分酔ってるね」

「酔ってないわぁ。くふふ」


 こちらに向かいしなだれかかってくるアリスの吐息は酒の匂いで充満していた。

 勇気はそんな吐息に嫌悪することはなくその正反対で顔を赤らめる。


「ちょっと、アリス姉さん近い」

「なぁーにぃ? 聞こえないわぉ、くふふ」

「俺だって男なんだ。それに俺はアリス姉さんが好きで――」


 そう言葉を呟けば彼女は酔いがさめたかのようにその身体を離すとカウンターに置かれたボトルの水をコップに注いだ。


「アイリスの前ではそういうことを言うのはダメよ。それは妹にいいなさい。私はあなたのことを男として見れない」

「アリス姉さん、でも、俺は!」

「あのねぇ、あなた今日はなにしに来たの? 私にいつものように告白? 違うんじゃない? 目的もわすれるほどに私を見て酔いしれちゃった? それなら幻滅よ」

「っ!」


 その一言で勇気は本来の目的を思い出した。

 彼女に対する熱い思いが目的をわすれさってしまいかけていた。

 後ろではアイリスが呆れと怒りの混ざり合ったような複雑な表情をしている。


「ユウキ、ほんっとうにサイッテーだよ。早く仕事始めるんだよ!」

「わ、わるい。取り乱した」


 この場で唯一状況が把握できていない西はぽかんと口を開けた状態で呆けていた。


「あー、わるいな西君。ここには遊びに来たんじゃないから大丈夫だ。さっきのことは忘れてくれ。えっと、ここにいるのはこのバーのオーナーであり裏では情報屋稼業をしてるアリス・クラウリーさんだ」

「え」

「君の弟の捜索に関してまず彼女に聞けばなにか情報があるかもと思ってね」


 すると、アリスは席を立ちあがり西司に近づいた。

 幾度か頷く。


「弟さん、探してるのね」

「え、まだ何も話をしていないのに……」


 西が戸惑うのも無理はなかった。

 まるで、それはエスパーのような言い当てだ。

 彼は一言も事情を離しもしていないのに彼女は言い当てた。

 そう、まさに彼女は言い当てたのだ。

 なぜなら――


(やっぱり、すごいなアリス姉さんの『心読み』。アイリスとは従姉だけどアイリスとは違う能力をもってるし、これが吸血鬼の純潔か)


 心読み。相手の心の内を聞こえてしまう。一種のテレパスの能力である。

 彼女の能力はその血、『吸血鬼』によるところが大きい。

 彼女の純潔性がその能力をより高めていた。

『純潔』吸血鬼としての家系で一切他人種との交配をもたなかった血統である。

 つまり、アイリスは純潔ではない。そのために彼女にはアリスのような力は備わってはいない。

 彼女がそうした能力をもってるためにバーでは日々客から巷の噂を聞いたり心の内を読みとって情報集めにいそしんでいる。

 まさに彼女は情報屋として頼れる所以でもある。


「ん? 妙ね。あなたここ数日の記憶もないわね」

「え、えっと。はい。ここ数日時々なんですが記憶が飛んでいて……医者にも相談しましたが脳に異常はなくって……」

「そう。ユウキくん。これはオーパーツが関係してるわよ」

「っ!?」


 アリスからの言葉から出てきた『オーパーツ』の関係性を示唆する宣告は息を呑んだ。


「おーぱーつ? ってなんですか?」

「あなたは知らなくていいのよ。それよりも、数日のうちに記憶がないのはなんでか心当たりある?」

「いいえ、ありません。あの、それよりそのおーぱーつってなんですか? 弟と何かあるんですか?」


 アリスは勇気に判断をゆだねるように見つめてきた。

 勇気も『オーパーツ』が関係してくると考えものだった。


「えっと、アリス姉さんどういった類の『オーパーツ』かまでわかりますか?」

「わからないわ」


 アリスは首を振ってそれ以上の情報は無理だとお手上げだった。

 そこへ、西が食いかかるようにアリスの肩を掴む。


「なぁ、あんたさっきおーぱーつがどうとかってなんだよ! 弟はそいつとなんか関係あんのか! 教えてくれ! あいつは俺の大事な家族なんだ!」


 勇気は咄嗟に西の手を掴んだ。

 丁寧な言葉づかいはもう彼の口からは消えていた。


「落ち着け、女に手を上げるな」

「うぐっ!」


 腕に走った鈍い痛みに西は正気を取り戻しアリスの肩から手を離す。


「さっきからなんだよ。あんたら分けわかんねぇよ。弟に何かあったのかわかってんだろ? 教えてくれよ……」


 勇気は悩みに悩んでゆっくりと語った。

『オーパーツ』と呼ばれる超常的能力を引き起こす産物の存在のこと。

 次第に彼の顔は青ざめて行った。


「じゃあ、弟は危険なことになってるかもしれないのか?」

「かもしれない。なぁ、なにかここ数日でそう言った謎の物体を見つけたとかしなかったか?」

「謎の物体……うぐっ」


 突然と西は頭を抱え込んでうずくまる。


「お、おい! どうした!」

「ユウキくん! ちょっと退いて!」


 西に近づいた勇気をアリスは退くように促す。

 勇気は言われるままに離れて距離を取った。

 アリスは西の背中に触れて光のオーラを発する。


「これはなにか異質な力が働いてた痕跡がある。まるで暗示にかかってたようね。数日記憶がなかったのもそれが原因ね。うん? ちょっと、待って弟君の特徴って……」

「アリス姉さん?」

「ユウキくん、ここ最近巷の『斬り裂き魔』騒ぎは知ってる?」

「えっと、まあ」

「不思議な話、彼の心から聞こえてくる弟君の特徴と一致してる。その犯人がね」

「え!?」


 まさかの事実に場の空気に動揺が走った。


「アリスさん、その切り裂き魔の最近の噂の場所ってどこかわかりますか?」

「たしか、歓楽街の西通りよ」

「アイリス」

「わかってる」


 二人して目くばせで意志を統合し合い目の前で意識を失った彼を見た。


「意識を失ったわ。どうしようかしら。ここで寝かせていくことはできないんだけどね」

「あ、それなら、俺が事務所に運んでいくから。目を覚ました時にもう一度弟の特徴を聞きだせば十分なにかつかめるかもしれないし。それに、『オーパーツ』がこれで一つ目を回収できるかも」

「まだ、『オーパーツ』回収できてなかったのね」

「あはは、恥ずかしながら。どこに出現してるのかさえ分からないので」

「私に聞こうとは思わなかったの?」


 勇気は首を振った。


「そんな他人に頼りっぱなしはさすがにダメでしょう。それにアリスさんに会ったらまた俺は仕事を忘れてしまうかもしれない」

「そういう言葉は後ろで怒ってる妹にいいなさいよ」


 勇気は後ろを振り返ると頬を膨らまして涙目になっているアイリスがいた。


「ユウキのバカァ!」

「ぐぼぉ!」


 渾身の一撃が顔面に直撃した。


 *******


 しばらくして勇気とアイリスは事務所に戻った。

 まず、事務所内の執務室のソファで西司を寝かせると勇気は回収のための業務服に着替えるために物置倉庫へ向かう。

 アイリスも1階の物置小屋の隣の更衣室で着替えをしにむかった。

 物置小屋で勇気は着替えを進めてパンツ一丁になった時に部屋の中でごそりと音が鳴った。


「だ、誰だ!?」


 隅っこでなにかが動く。


「あ、アイリスか? いいかげんのぞきはやめろと……え?」


 そこにいたのはかわいらしいレースの衣装を着た朝のサイボーグ少女だった。


「な、なんで君がここに?」

「き」

「き?」

「きゃぁああああああああ!」


 サイボーグが左フックを繰り出した。

 それは見事に勇気のゴールデンボールに直撃し勇気は白目をむいて仰向けに倒れた。

 そこへ、運悪くアイリスが入った。


「今、女の子の悲鳴が聞こえたけどなに!? ……え?」


 身体を抱えて泣きじゃくる少女とその前に物の山に埋もれて仰向けに倒れた勇気の姿。

 しかも、パンイチである。


「ユウキぃ? どういうことか起きて説明しろ―!」


 物の山を掻きわけて勇気の胸倉を掴んで気絶状態の勇気を振りまわすアイリスだった。

 ――それから数分。

 勇気は目を覚まし着替えを済ませて事情を説明し、どうにか事情を理解してくれたアイリス。

 アイリスはそれでもどこか不服な態度を示していた。


「えっと、それでどうして君はここにいるんだ?」

「あ、あの、ぼくを助けてください」

「助ける? またどこか悪くなったのかい?」

「ち、違います。い、いや違くはないかな? とにかくこのサイボーグの体は僕の身体じゃないんです!」

「うん? どういうことだい?」


 サイボーグの少女の意味深な訴えに困惑する。

 アイリスと二人して顔を見合わせてどういうことだろうかと思い悩む。


「と、とりあえず二階に行こうか。ここじゃあ、なんだし」


 そう言って少女を誘導して二階に上って行った。

 部屋に入ると少女は足を止めた。

 手を口元にあててなぜか身体を震わせて泣いていた。


「お兄ちゃん……」


 少女の口から聞こえてきたのはとんでもない一言だった。

伏線は一部回収で次回にまた回収します。

1章完結物語もので行います。

ちなみに、今回の九条アイリスの従姉もまた第3ヒロインです。

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