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プロローグ
そいつは、いきなり現れた。
そいつは、夏休みがあと1週間で終わるときに現れた。
そいつは、千葉県北西部にある僕の家に現れた。
そいつは、絶世の美少女だった。
そいつは、なぜか背中に黒い羽が生えていた。
そいつは、月明かりに照らされていた。
そいつは、僕に会うなりこういった。
「あなたは、あと1年間で死ぬでしょう。」
と・・・
俺は彼女が美しすぎるせいか、あるいは月明かりと彼女がとてもマッチしているせいか残酷な言葉なのに、とても美しい物を言っているように感じた。