続なろう・ほど・ザ・ワールド・ふたたび(333文字)
ランボーとラディゲが苦手です
あるいはこう切り出してもいいでしょう
早死にしなけりゃ天才じゃない?
彼らは西洋文学における天才の代名詞であり
詩の天才がランボーで
小説の天才がラディゲ
西洋音楽に目を転じれば
モーツァルトとシューベルトが天才で
バッハとベートーヴェンとワーグナーはそうでないことになります
そんなことないだろうと思いつつも
天才って結局才能の突き抜け方なのかなあ
現代にも天才は犇めいているけど
彼らは必ずしも早世しない
それは国家が豊かになったから
ばななと啓一郎はかつて天才だったけど
かたや精神世界にかぶれ
かたや分人主義なるものを提唱し世の失笑を買う
天才は必ずしも
大人がふまえておくべき常識をわきまえて
世に出てくるわけではないのです
みなさん
存分に筆を揮いましょう