アーク・ワールド
この世の裏側。誰もが一度は考えたことがある存在、或いは誰もが考え馬鹿馬鹿しいと一蹴してきた架空の存在。だが事実は後者であった。世界の裏側(アーク・ワールド)は、確かに存在する。扉を開いた特異点の近里菜唯太と、扉の礎となった瀬ヶ原智璃、そして扉に突き放された架海エスプレンディ。三者の思惑は一点で交わり、アークを開く鍵となる。救うため。閉ざすため。知るため。頑な心を抱きながらも、心の何処かでそれを疑ってしまう者達が、漆黒の扉を力一杯叩いた。生と死、正義と悪、真と偽。何もかもが対立する、正反対の人間らが織り成す物語。
Ⅰ 赤く染まる視界
2015/07/10 00:03
(改)