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竜興、家臣団を作る。

さあ、内政の前に家臣団です。

先の戦の結果、土岐・斯波・織田(岩倉)家が庄内川以北を完全に制した。

那古屋城・山崎城も固め、信長の逆襲に備えている。


 土岐家は、斯波家より 津島と日光川以西を移譲された。

ついでに、服部氏の旧領、蟹江・市江島を切り取り領有化した。


これにより、土岐家は海を持つことになる。


 俺は、使者を送り佐治水軍を味方に引き入れる予定だ。

それで、伊勢湾岸周辺の権益は我が土岐家が確保することができる。

念願の海と、港そして水軍だ。

(いずれタイミングを計って、九鬼水軍を配下にしたいものだ。)



 念願の木曽三川流域を手に入れた。治めにくい地ではあるが、守りは堅い。

しかも、長良川を使えば、楽に各地を巡回出来るし、物資の輸送が断然はかどるのである。


「そうだ、船を改造しよう」

自宅の離れ(改造船)に居ながら、巡回。良いアイデアではないか。


「船大工を連れて来てくれ」


「何をなさるお積もりです」

半兵衛が尋ねてきた。


「ふふふ、これだっ!」


俺が描いた最強の自家用船(キャンピング仕様)の落書きを見せてやった。


「……へえ、そうですか……」

反応が冷たい…。

くそっ、やはり半兵衛には『男の子の浪漫』を解っては貰えなかったようだ。


「半兵衛~、お願いっ! こういうのが欲しいんだよ~」

俺は、目を潤ませ可愛くお願いした


「…うっ…しかたがありません、作らせましょう」


「やった~」


「その代わり、こちらの書類に目を通してくださいね」


「うんうん、判ってる」


「では」


 俺は、新領地の統治に関する山のような書類に埋もれ事務作業をこなした。

今回新たに得た領地は、俺が統治することとなったのである。


まあ父上は、美濃の統治で手一杯のようだし仕方があるまい。

好きかってさせて貰えるだけでも、有り難いと思うことにしよう。


 地侍・寺社の所領の安堵や、川並衆の取り込み、商人の商売の保証。

惣村における雑兵・人夫の徴用の手配。

治水や、施設の整備など、やることは色々あった。



 津島には「四家、七名字、四姓」の土豪よりなる南朝方「十五党」というものがある。


大橋、岡本、山川、恒川の四家

堀田、平野、服部、真野、鈴木、河村、光賀の七党(名字)

宇佐見、宇都宮、開田、野々村の四姓


この一五家を完全に取り込むことが、津島を押さえる上で重要である。

なにせ信秀の資金源である。

ここを押さえるだけで、およそ2000名を常時動員が可能なくらいの資金が得られるのだ。

まちがいなく押さえたい。



そのためにも、そろそろ家臣団を形成せねばなるまい。


土岐家、壱識部隊を設立するのだ。




 今回の戦では、無理を承知で親父に頼みこんで、与力に西美濃勢と明智他を使わせて貰った。


新たに得た領地は、俺が統治することとなったので、独自の家臣団を設立することを許可して貰った。

今まで親父から、俺の傅役を竹中重元、近習に明智光秀、小姓に半兵衛重虎を付けて貰っていた。




今回は、


大人に竹中重元、遠藤盛数、道家定重、森可行、明智光久を置く。


与力として、西美濃3人衆 、明智光安(城代)、堀田道空、金森長近らに配下付いて貰う。



側近に、明智十兵衛光秀、竹中半兵衛重虎



近習として、 明智光春、日根野高吉、加藤光泰、林通安


近習見習いとして、

森可忠(23);森可行の次男、可成の弟。

道家清十郎(19);道家定重の長男。



小姓として


氏家直昌(18);史実では、俺を討ち取った男なので、教育が必要!

各務元正(18)通称清右衛門

原 長頼 (16)通称彦二郎。

氏家行広(14)

稲葉貞通(14)

牧村利貞(14)

遠藤胤俊(14)

奥田直政(13) 通称三右衛門。

遠藤胤基(12)

遠藤慶隆(10);遠藤盛数の長男。


小姓見習いとして

森可隆(7);森可成の長男。

愛称、伝ちゃん。


可児吉長(6);別名『笹の才蔵』、宝蔵院流槍術のあの才蔵。

愛称、愛宕おたぎちゃん。


森長可(5);森可成の次男。

愛称、勝ちゃん。



とりあえず、美濃における家臣団を創り上げた。

あとは、現地採用である。



 余談ではあるが、信長に父(信行)を殺された息子達を引き取ってある。

かたきである信長を心から憎むように、しっかりと教育するとしよう。


末森織田信澄(5)

織田信行の長男。通称七兵衛。別名津田信澄。


末森織田信糺(5)

織田信行の次男。通称勝三郎。別名津田信糺。


末森織田信兼(3)

織田信行の三男。通称新八郎。



さあツマラン話はこれくらいでいい。

占領地政策の話をせねばなるまい。


堀田道空に、津島の仕置きをお願いした。

近々、津島天王祭りがあるので、俺の名前で祭りに協賛しておこう。

民衆へのご機嫌取りだ。


西美濃3人衆には、しばらくの間 『占領地の治安維持』をお願いする。


竹中重元、遠藤盛数、道家定重、森可行、明智光久らには、市江島・蟹江の完全領有化と長島(願証寺)との折衝をお願いした。


 伊勢湾が思った以上に内陸に広がっているので、長島を上手く取り込まないと、津島、熱田の海上交通に支障をきたしかねない。



 俺は、本願寺も武装蜂起さえしなければ、信仰の自由は認めてもいいと思っている。

だいたい、本願寺だって言い分はあると思うのだ。


彼らだって別に死にたいわけではない、信長達が無用な弾圧をしたり、公権力に反するからそれに反応して蜂起しているのだ。

(加賀の一向一揆は、蓮如の不肖の弟子の不始末だけれど……。)


まあ、無垢な農民を食い物にしているという側面もあるだろうが、信長が正義な訳でもない。


 信長史観に毒されて、一向宗門徒をゴミのように殺すのは忍びない。

皆殺しをして正義ヅラするのは、良識ある現代人(自宅警備員)として出来ない相談だ。

ここは、ゲームの世界ではない『リアルな世界』なのだ。


出来れば本願寺等の寺社勢力は、穏便に体制側に取り込んで教化(非武装化)して行きたいものだ。

もちろん、大変に難しいし争いもあるとは思うが、はなから殺す気では臨みたくない。


ありゃまあ、またツマラン話をしてしまったな。



とりあえず、みんなで頑張ろう!






竜興くんは まだ12歳ですので、ほぼ丸投げです。

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