表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血塗られた深緋の魔眼  作者: 柊鴇
3/3

ある山奥で暮らす兄弟


2XXX年四月

ここはシンフォニア王国の王都から大分離れた村にある山の中。

多くの木々は鮮やかな緑の葉をつけてゆさゆさと体を揺らし、小鳥たちは大木の一本の枝に並んで止まり心地良いハーモニーを奏でている。燦々(さんさん)と照らす太陽は木々の陰で薄暗くなった小道に光を与える。


何やら甘い匂いがしている。その匂いに釣られて草の中から兎が数匹顔を出した。

匂いの発信源は、木々に囲まれ小さな小屋からの様だった。




「わー美味しそう!」

「こらっ!ローウェン、食べる前にまず手を洗って来なさい。さっきまで外で遊んでいたんだろう」

「はーい、分かったよ兄さん」


賑やかな声とともに小さな小屋の扉が勢い良く開かれた。そして中から10歳くらいの子供が飛び出してきた。その子供は可愛らしい顔立ちで少年にも少女にも見える。黒髪が彼(もしくは彼女)の幼さを一層際立たせている。


小屋の中にいるもう一人の子供は机の上にお皿を並べている。おそらく食事の準備だろう。

彼は15、6歳に見え、さっきの子供とは違って明らかに少年とわかる顔立ちをしている。所謂、美少年と言われる部類であるだろう。同じ黒髪でも彼の方は、凛々しさを際立たせている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ