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血塗られた深緋の魔眼  作者: 柊鴇
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プロローグ

シンフォニア王国、ここは長い歴史ある国である。初代王アーサー=ランカスターが建国して以来、ずっと王と民は良い関係を築いてきた。民の幸せを第一に考える事が政治を行う上で最も大切なことである、というアーサー王の教えを代々受け継いできたからであろう。また他国との交流・貿易も盛んで 、平和で豊かな国であった。


しかし19XX年、この国に何処からとも無く現れた“教会団体”という集団によって、この国は変わり始めた。

シンフォニア王国に入った“教会団体”は王都周辺に独自の施設を建設し、独自の思想を民たちに布教し始めた。彼らの思想に強制力はなく、信仰するしないは民達の自由であった。故に、始めのうちは何も問題はなかったのである。

だが、12代ヴィセル王の時に“教会団体”の行動は過激化した。王家に接近し始めたのだ。また彼らの身分差を正当化する思想は、上層部の裕福な民達―後の貴族である―に瞬く間に受け入れられていった。彼らはその思想の見えない強制力に縛られているかのようであった。

そうして、段々と以前の平和で平等な国は崩壊していった。


そして2XXX年12月24日、事件は起こった。15代王アレクサンデル=ランカスターが深夜何者かの手によって暗殺されたのだ。第一発見者は隣の寝台で眠っていた王妃。彼は寝台の上で布団の上から心臓を一突きに刺されており、即死であった。まるで眠っているかのような 表情だったそうだ。当然疑わしいのは同じ部屋で眠っていた王妃。弁明するもかなわず、まだ若かった王妃は不運な事に乳母とともに王宮から追放されることとなった。

この事件で国内は混乱し、荒れていった。


時期後継者不在、アレクサンデル王兄弟の相次ぐ突然死によりランカスター家は断絶。故に、ランカスター家の親戚、フレデリック家が台頭することとなった。

16代王ルドルフ=フレデリックは即位するやいなや“教会団体”を積極的に取り入れ始めた。王家と教会団体は増々接近し、“教会”という存在はこのシンフォニア王国に強く根付いたのであった。




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