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審議しようか  作者: ポッポ
はじまりの第一事案
2/12

ばいしんぶ........?

「おい見ろよ!あと一段だぜ!」

「マジか、スゲー!」

「お前ら絶対揺らすなよ、俺の努力を灰にしたら焼却炉行きだからな!」


 高校一年生、一国大和(いっこく やまと)は同級生に見守られる中、全神経を研ぎ澄ましている。


 見つめる先は一点のみ。頂点を創造するには1ミリの誤差も、一瞬の気の緩みも許されないのだ。


 あと少し右、いや行きすぎだ、もっと手前。


 全体のバランスを考え丁寧に調整を加えていく。


 位置が決まり、軽く深呼吸。あとは昂る気持ちを落ち着かせるだけ。震える手を鎮める。よし。


「今だ...」

「キャーー!」

「あべしっ!」


  パラパラ、


「あはは、もー美果、急に突進してこないでよー。あ、ごめんね大和。」


 パラ。


「......」


 昼休みを終わらせるチャイムが鳴り響き、形容し難い悲壮感が漂う。


 大和は立ち上がると無惨に散らばるトランプを一枚手に取る。



「ノオオオオォォォォ!!!!!」






  「トランプって凄いなぁ!ピラミッドにもなるんだもんなぁ!」

「もう!しつこいなぁずっと謝ってるじゃない、大体あんなの倒したぐらいでそこまで言わなくても」

「あんなのってゆうなあ!」


 放課後のクラスに二人の叫び声がこだましている。廊下にまで筒抜けている上に内容が内容である、道行く人に苦笑されている。当然、二人は気づいていない。


 異変に気づいた担任の三山和俊(みやまかずとし)がどうしたのかと教室に現れた。


「なんだなんだ、どうした?」

「大和と明希が夫婦喧嘩してまーす!」

「夫婦ちゃうわ!!」


 光輝く青空に綺麗なハモり声が響いた。


 *


「なんだ、まだ誰も来てないや」


 一年生、青葉幸平(あおばゆきひら)は教室の灯りを付け、誰も来ていないのを確認すると、中央に設置されているソファーに腰を降ろした。


「それにしても、本当に静かだなあ」


 ここは普段授業で使わない西棟の三階の最端に位置している。滅多に人が寄らないそこは静寂に包まれており、謎の緊張感が空気の重りとなっている。


 入学から二ヵ月経った尚、幸平はこの空気に慣れていなかった。妙にそわそわしてあちこちきょろきょろと見渡してしまう。


 掃除でもして気を紛らわそうとソファーから腰を上げたとき、階段を上がる音が微かに聞こえた。


 聞き覚えがある足音に幸平は少しホッとしてソファーに座り直した。


 ドアを開き現れたのは、茶髪のナチュラルショートの少年と肩上で緩くウェーブがかかっている少女。


「ひらくんおはよう。」

「おーっす、こーへー。」

「うん。今は昼だし俺の名前はこうへいじゃなくてゆきひらだからね。」

「まぁまぁ細かいことは気にすんな。」


 幸平の予想道理、やってきた同級生の立花祐介(たちばなゆうすけ)と春日ひよりは幸平に挨拶をする。


 祐介は幸平の隣に、ひよりはその向かいに座るとさてと祐介が一言。


「お前らは毎日ここで何してんだ?」

「そうだね、まずそこから説明しよっか。」


 祐介は彼らの正式なメンバーではなく、現在は幸平とひよりのみである。祐介は幸平が何度も頼んだ末にようやく今日来てくれたのだ。


 幸平は祐介を向きソファーに座り直すと、説明を始めた。


「俺たちは生徒陪審部に所属してるんだ」

「え...生徒...ばい、何て?」


 聞いたことのない言葉に祐介は混乱した。ひよりが生徒陪審部よと言い名前は覚えたがそのような部活があっただろうかと今度は別の疑問に頭を悩ませている。


「そんな部活聞いたことないぞ!?」

「うん、なんでも去年廃部したらしくて今年は募集する気は無かったんだって。」


 じゃあ何でと言うが前にひよりが話した


「でも、陪審部の元部長さんが頑張って先生に頼み込んで認められたの。」

「ならもっと分かりやすく宣伝すりゃいいのに、誰も知らないんじゃ人が集まらないだろ。」

「陪審部は誰でも勤まる訳じゃない。それに陪審部員は顔を知られちゃいけないっていう決まりがあるから公に集められない。」


 祐介はこの部はかなり特殊だと感じ始め、姿勢を整えて話を聞く。


「お前らはどうやってこの部に気づいたんだ?」

「机に紙が入ってたんだ。陪審部に来てくれって。誰の名前も書いてなくていたずらかと思ったんだけど、試しに行ってみたら元部長さんがいたんだ。」

「私情に流されず物事を正確に見極められる人が適切だと言っていた。」


 祐介は自分が物事を正確に見極める能力があるとは思えず、少々弱腰になってしまう。


「俺に務まるのかそれ.....」

「大丈夫だよ!俺が誘ったんだしさ。」

「意外とポジティブだなこーへー」

「だからゆきひらだって」

「それより、陪審部は何してんのかが気になるんだけど」

「そうだ!丁度さっき来たんだ。」


 幸平は目を輝かせ祐介の手を掴み立ち上がると部屋の奥に引っ張っていった。


「え、ちょっと!?」

「何事も実践あるのみだよ!」

「......そういえば立花くん、何も話し聞かされずにひらくんに何度も誘われてたんだ...」


 幸平に振り回される祐介に少し同情したひよりであった。


こんな作品を読んで下さるなんて神様ですか!

(媚び安定)

いやでも本当に嬉しいです、ありがとうごさいます!

更新頻度が本当に遅くなると思いますがそもそも需要あるか謎ですが地道に頑張ります。


(陪審部って文字、軽く左右対称じゃないですか、これは裏表のない潔白さの象徴の意味が含まれてry)

どうでもいいですねすみませんでした。


良ければ次回も、ありがとうございました!

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