第一品目 猫に小判〜ささみ料理二品
「にゃ〜(はなちて)」
私、ペルちゃん百歳。猫又なの。二本の尻尾がチャームポイントなのよ。
そんなかわいいペルちゃんを睨みつけて、御主人様が怒ってるの。
★★
俺は、ペルちゃんの脇を掴んで、持ち上げる。今日という今日は、言わねばならない。
「…今月の電気代、六万円なんだけど…」
ペルちゃんが、そっと青い綺麗な目を逸らす。原因は、
「ペルちゃんは、麗二が仕事している間、ずっーとゲームで遊んでました♫」
「にゃ! (リリィ! この裏切り者!)」
リリィが、横から事情を説明してくれる。
「…いや、そんなことは分かりきっている」
「ペルちゃんチャンネルの登録者人数は?」
「十人!」
俺は、嫌がるペルちゃんを、椅子に拘束魔法で縛りつけた。
「今日という今日は、絶対に俺の料理を食べてもらう」
「ににゃ〜(リリィの料理の方がいい)」
文句を言うペルちゃんを無視して、俺は台所に向かう。
冷蔵庫を開ける前に俺は、
「ささみ、バター、薄力粉、コンソメ、レモン汁」
冷蔵庫に話し掛ける。実は、俺の家の冷蔵庫は魔法の冷蔵庫で、食材が湧いてくる。しかし、「俺が調理しないといけない」という制約がある為、ケーキやアイスクリームなど、冷蔵庫から出してすぐ食べたい食料は出してくれない。その為、家には冷蔵庫が二つある。
ささみは、まな板に並べて…。
「リリィ、角瓶借りるぞ」
「リリィの晩酌用!」
「ガン! ガン!」
ささみを叩くのがポイント。肉が柔らかくなる。酒の角瓶がいいらしい。
塩胡椒して、小麦粉をまぶしたら、バターで焼く。
「ジュー」
家に美味しそうな匂いが立ち込める。このフライパンも、魔法のフライパン。願いと魔力を込めると、魔法がかかった料理ができる。
ささみは、すぐ火が通るので、注意してくれ。火が通りすぎると硬くなる。
焼いたら、レモン汁を入れたバターソースをかけて出来上がり。
「コトッ」
俺は、ペルちゃんの前に皿を置いた。
「食べろ」
「にゃう〜(美味しそうだけど、どんな魔法がかかっているやら…)」
「食べろ!」
躊躇うペルちゃんにささみステーキを切り分け、フォークに刺してペルちゃんの口に入れる。
「にゃっ!(乱暴なやつ!)」
「ににゃっ!(超絶旨!)」
ペルちゃんは、我を忘れてガツガツ食べ出した。
今のうちに、二品目に取り掛かろう。
「ささみ、梅干し、大葉、小麦粉、マヨネーズ」
俺は、冷蔵庫に話しかけて食材を取ると、ささみをまな板に並べて、
「ガン! ガン!」
もう一回、酒の角瓶で叩いた。
叩いたら、塩胡椒して梅干しを種を取って叩いたやつを塗る。
大葉を張り付けたら、小麦粉をはたいて焼く。
「ジュワワ〜」
梅と、大葉の爽やかな匂いが立ち込める。うーん美味しそう。
これも、ペルちゃんの前に持っていく。
一品目を食べて満足しているペルちゃんに勧める。
「にゃ! (これは、大葉と梅のコラボレーションがたまんないわ)」
「なぁ、悪いがリリィも食べてくれないか?」
「えー、良いけど、酒飲んでいいよね?」
リリィのフルネームは、鯨飲リリィ。父は日本人、母はロシア人のハーフ。
ハーフとか、クォーターって、ものすんごい美人が多いんだよね。リリィが、ものすんごい美人にもかかわらずそんなにもてないのは、名前の如く酒を鯨のように飲むから。(笑)
「かんぱーい!」
俺は、酒は駄目なのでコーラ。
★★
数日後に、信じられないくらい視聴者数と登録者数が増えた。
俺達は、あれよあれよと言う間に、タワーマンションの最上階に引っ越し。もちろんペルちゃんのお金で。(笑)
俺は、ささみ料理二品に、「ペルちゃんが有名◯ーチュバーになれますように」と願いと魔力を込めまくった。
料理は二品とも、◯ュウジのバズレシピ参照です。めちゃくちゃ美味しいので、本当にオススメ。小説を書きながら、◯ュウジの布教もしたかった。