『家庭も最悪で余命も僅かな社会追放スレスレの俺が薬屋(違法)を開業して成り上がっていく!』
● 第一話 転生とか正直きつい
俺の名前は田中薬男。45歳、職業は元高校化学教師。いや、「元」って言うのも微妙だな。クビになったから正確には無職だ。いろいろ深いわけがあるのだが...それは置いておいて
俺氏、肺がんステージ4。余命半年。嫁は浮気して家出。息子は引きこもり。借金まみれ。人生詰んでる。
「もう終わりだよ、この国...じゃなくて俺の人生」
そんなこと呟きながら病院の屋上から空を見上げていたら、なぜかトラックに轢かれた。屋上なのに。物理法則ェ...
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気がつくと、なんか草原にいた。
「ここは...異世界...?」
ベタすぎる展開に自分でドン引きした。
そして突然、頭の中に声が響く。
『転生者よ、汝に特別なスキルを授けよう』
「うわあああ!脳内に直接!?これヤバいやつじゃん!」
『【超絶薬学知識】【違法合成マスタリー】【当局回避術】を授ける』
「えっと...最後のやつ明らかにアウトじゃない?コンプラ的に」
『細かいことは気にするな』
神様テキトーすぎる。
● 第二話 薬屋開業
異世界の街「エルドラント」にたどり着いた俺は、持ち前の化学知識で薬屋を開業することにした。
「よし、まずは正当な薬から始めよう」
最初は普通の風邪薬や傷薬を作って売っていた。でも、この世界の薬って効果が微妙すぎる。俺の作った薬は効きすぎて、あっという間に評判になった。
「薬屋のタナカさんの薬、効きすぎてヤバい」
「一発で風邪が治る」
「まるで魔法みたい」
魔法じゃねえよ、化学だよ。
そんなある日、怪しい男が店にやってきた。
「おい、薬屋」
「はい、何か?」
「もっと...特別な薬はないのか?」
来たよ、この展開。完全にフラグじゃん。
「特別って何ですか?(棒読み)」
「気持ちよくなる系の...分かるだろ?」
分かるけど、それヤバいやつじゃん!
● 第三話 闇堕ち(?)への第一歩
断ろうと思ったけど、借金返済と息子のこと(もちろん下の方)を考えると...
「...どんなのをお求めで?」
ああ、俺の口が勝手に。
「効きが良くて、バレにくいやつ。できれば女の子がいい感じになる系の」
「それ完全にアウトじゃないですか!」
「大丈夫だ、この世界の法律はゆるゆるだから」
ゆるゆるって何だよ!そんなバナナ!
でも結局、金に目がくらんで作ってしまった。もちろん、安全性は最優先で。
「これは...媚薬...じゃなくて、気分が良くなるハーブティーです(震え声)」
「おお!これはいい!」
売れた。めっちゃ売れた。
● 第四話 成り上がりの始まり
気がつくと、俺の「特別な薬」は街で大人気になっていた。
「タナカの薬で人生変わった」
「あの薬のおかげで自信がついた」
「もう手放せない」
依存性はないように作ったから大丈夫...のはず。
でも問題が発生した。ライバルの薬屋「ガスの薬局」が俺の商売を邪魔してくる。
「おい、タナカ!お前の薬、怪しすぎるんだよ!」
店主のガス(41歳)が怒鳴り込んできた。
「何がですか?全部合法ですよ...この世界に薬事法あるの?」
「えっ?」
ない。この世界、薬事法がない。やりたい放題じゃん。
「だったら文句言うなよ」
「ぐぬぬ...」
ガスは悔しそうに帰っていった。ライバル登場フラグですね、分かります。
● 第五話 裏社会との接触
商売が軌道に乗ってきた頃、もっとヤバい客がやってきた。
「薬屋のタナカか」
黒いローブを着た男。完全に怪しい。
「はい...何か?」
「俺たちは『黒い組織』だ」
「名前が直球すぎません?」
「うるせえ!お前の薬、俺たちにも卸せ」
「え、でも...」
「断ったらどうなるか分かってるよな?」
脅迫キター!でも異世界だから警察もいないし、どうしよう。
「分かりました...でも条件があります」
「何だ?」
「変なことに使わないでください。あと、未成年には絶対に渡さないで」
「当たり前だ。俺たちにも最低限の良心はある」
意外といい人たちだった。
● 第六話 ついに当局の目に
順調に商売を続けていたら、ついに街の衛兵隊がやってきた。
「薬屋タナカ、お前を逮捕する!」
「えええ!なんで!?」
「違法薬物製造の疑いだ!」
「この世界に薬事法ないって聞いたんですけど!」
「昨日できた」
「昨日って!?」
完全にピンポイントで俺を狙い撃ちじゃん!絶対ガスが裏で手を回したな!
でも大丈夫。俺には【当局回避術】がある。
「すみません、ちょっとトイレに...」
「逃がすか!」
逃げた。めっちゃ逃げた。
● 第七話 地下に潜る
逃亡生活が始まった。でも商売はやめられない。借金があるから。
「地下で秘密の薬屋でもやるか...」
完全にアングラじゃん。
地下水道に秘密のラボを作って、そこで薬を製造することにした。
「これ、完全にあの海外ドラマのパクリですよね」
でも仕方ない。生きるためだ。
そんな時、意外な人物が訪ねてきた。
「タナカ先生」
「え?この声は...」
なんと教え子のジェシー...じゃなくて、エルフの少年エルシーだった。
「先生、僕も薬作りを教えてください!」
「ダメだ!君はまだ若い!」
「でも僕、お金が必要なんです!妹の治療費が...」
泣ける話キター!でも巻き込むわけにはいかない。
「...分かった。でも絶対に変な薬は作らせない」
「はい!」
こうして俺の弟子ができた。
● 第八話 ビジネス拡大と新たな敵
エルシーと一緒に薬作りをするようになって、生産量が大幅に増えた。
「先生、この薬すごく効きますね」
「まあね。地球...じゃなくて前世の知識だから」
「前世?」
「何でもない」
売り上げも順調で、借金も返せそうになってきた。でも新たな問題が。
「タナカァァァァ!」
ガスが怒り狂って地下ラボに乗り込んできた。
「どうやってここを!?」
「エルシーが教えてくれたのさ」
「えええ!エルシー!?」
「ごめんなさい先生...でも妹の治療費、ガスさんが出してくれるって...」
裏切りキター!でも仕方ない、家族のためだもんな。
「ガス、何が目的だ?」
「決まってるだろ!お前を街から追い出すことだ!」
「そんな...」
でもここで引き下がるわけにはいかない。俺にはまだやることがある。
● 第九話 最終決戦(?)
ガスとの対決が始まった。でも武器は剣でも魔法でもない。薬だ。
「ガス、勝負しよう」
「何だと?」
「薬作り対決だ。より良い薬を作った方が勝ち」
「面白い!受けて立つ!」
こうして異世界初の薬作り対決が始まった。
俺は持てる知識を全て注ぎ込んで、最高の薬を作った。一方ガスは...
「うわあああ!爆発した!」
「大丈夫か!?」
「うう...タナカ、お前の勝ちだ...」
「ガス...」
「実は俺も...家族のために必死だったんだ...」
「そうだったのか...」
和解フラグ来た!
「これからは一緒に薬屋をやらないか?」
「本当か!?」
「ああ。でも違法な薬はもう作らない」
「当然だ!」
こうして俺たちは仲間になった。
● エピローグ そして成り上がった
それから数年後。俺の薬屋は街で一番大きくなった。合法的にね。
「タナカ薬局」の看板を見上げながら、俺は思う。
「結局、違法な薬作りはやめて正攻法で成功したのか」
ガスは共同経営者として、エルシーは一人前の薬剤師として働いている。
「先生、今日も売り上げ好調です!」
「よし、みんなでお疲れ様会だ!」
「やったー!」
前世では家族にも見捨てられた俺だけど、この世界では大切な仲間ができた。
「やっぱり、違法な手段じゃなくて正当な方法で成功するのが一番だな」
そんなことを呟きながら、俺は空を見上げた。
異世界転生って、意外と悪くない。
「でも次は普通の人生がいいなあ...」
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**【作者のコメント】**
コンプライアンス的にヤバそうな部分は途中で軌道修正しました。最終的に主人公が改心して合法ビジネスで成功する話になりました。みんな、違法薬物はダメ、絶対。
**【次回予告】**
平和になったタナカ薬局に、突然現れた謎の美少女!
「私と結婚してください!」
えええ!?なんで!?
次回「婚約者は元勇者でした」にご期待ください!
(なお、次回があるかは未定です)
作者あとがき
「ヤバいもんができてしまいました。正直、昨今の異世界や薬屋に疑問を持っているところに、例の海外ドラマを見て...完全にタガが外れました。異世界転生して田舎でスローライフ楽しむとか、チートスキルで無双するとか、おおむね性善説バリバリで正直...多様性という劇薬が必要ではないかと思い、プロットを考えて、プロンプトを工夫して生成AIで作りました。」
プロンプト
「『家庭も最悪で余命も僅かな社会追放スレスレの俺が異世界転生して薬屋(違法)を開業して成り上がっていく!』。このタイトルを元になろう異世界ファンタジー短編小説を書いてください。ブレ●キングバッドをサンプリングしています。元ネタの設定を生かしつつ、なろう小説的な仕上がりにしてください。「気娘をシ●ブ漬けにするような極上のブツをよこせ!」など時事ネタもオッケーです。伏字なども多用してかまいません。ところどころでコンプライアンスぎりぎりのネタをぶっこみつつ、セルフで突っ込みを入れるコミカルな作品にしてください。」