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おとぎばなし ― ここまで ―  作者: ぽすしち
北の領土

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《四つ辻》と《大堀》


「いや、待てよ。北の山に、そんなに妖物がでてきていたか?」

 タクアンが腕をくみ、おれは退治にもでてねえぜ、とシモベの背にどかりとすわった。



 背に乗ってからシュンカにずっとなでられていたシモベのからだの傷口はふさがり、ハネの根元の肉ももりあがって治りかけてきている。


 そのシモベが重い息を吐き出すために首をゆらして、「出てはこぬ」とアラシとはちがう高い声でしゃべった。


「 ―― 北の山にはまた坊主がおいた『山神』がおるんで、妖物どももそこから出てはこぬ。そのかわりに、北のため池から抜き出た水のように、地脈などの『気』のながれに乗じて東西南へと、地の中から穴をひろげてゆき、腹がへった妖物がそんな穴からでてくるようになり、人間を喰うようになった。 だがそれは、人間の坊主たちでどうにか退治できるほどのものだったわ」


 シモベは首を、ぐう、と曲げ、背に乗る人間たちをみた。


「《この世》に先におったのはケイテキの中身だからの。だから帝がこの世をおさめることになったときにはもう土の下には、その穴がはりめぐらされたあとだ。 その穴からときどき出てくる妖物は、東西南北の領土にわけて人間が暮らすようになったときには、それぞれの兵士たちで退治できるものしか出てこないと帝はみきわめたのだろ。分けた領土の真ん中にのこした《街》にはひときわおおきな穴があったが、そこは帝が《四つ辻》として四方に術をおき、妖物は勝手に出てこられぬようにした。その代わりに、《大堀おおぼり》という水を溜める場所も帝はつくった。水場も、妖物が出入りできる場所だからな」




申し訳ございません。《四つ辻》、《大堀》にかんしては『みつるとき』をひろい読みしてみてください。。。。。

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