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おとぎばなし ― ここまで ―  作者: ぽすしち
西の領土

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いつから中に


 赤ん坊は、ここで神官から《祝福》をうけるんだ、とサモンが愛おしそうにくちにして、神官の職をとりあげられた絵師に、セイテツは今でもできるのだろう?とうらやましそうにきく。


 なあ、と椅子にあぐらをかくタクアンが、テーブルにひろげられた地図をにらみながら、首をかたむけた。

「 ―― にげてきた《ケイテキの中身》ってのが、西を拠点にしたってのは、ここのすぐそばに『黒森』があるのも関係してるんだろ?なにしろ領土にしてたくらいだ。つまり、この世で肝心な場所をさきにおさえようって考えたんだろうが、そりゃ、将軍になる前から考えてたってことか? その『中身』ってのは、 ―― いつ、ケイテキの中にはいったんだ?」


 だれにともなくきくそれに、サモンも腕をくみ、それはわたしたち大臣もわからぬ、と眉をよせた。


「コウセンが前にケイテキの記録をしらべてみたが、なんの問題もなかったらしい」


 サモンのこたえにスザクが、じゃなきゃ将軍になんざなれねえだろ、と指摘する。



 そこでコウドがぐっと喉をつまらすような音をもらした。


 どうした?と声をかけたセイテツは、痛いのをこらえているような顔で見返され、とまどう。



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