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おとぎばなし ― ここまで ―  作者: ぽすしち
はじまっている
2/146

変わらないやりかた



 1.




 ―――――




 ぐしゃっ



 つぶれた音に坊主が顔をしかめる。


 だからよお、とスザクが首をかくと、従者がつぶれた残骸にかけよって、懐から塩をだしてすぐにまく。


「 ―― てめえのそのやりかたは、あとが面倒だ」

 こっちにまでとびちるじゃねえか、と坊主であるスザクは顔をしかめる。


「でも、確実ですし、氷はとければ残りません」

 塩をまきおえたシュンカは、セイテツをみてほほえんだ。



「だろう?やっぱシュンカはわかってんだよなあ」

 絵師でもあるセイテツは、塩をまいたシュンカの肩をひきよせた。



 このごろの妖物退治は、セイテツのつくりだす氷の塊で、一息に潰すことが多い。

 潰したあとの氷をセイテツが細かく砕き、つぶれた妖物には塩をまくので、手間はかからない。


 むこうからもどったコウドも、手にした氷のかたまりを手先でゆらしてみせた。

「セイテツどのがつくる氷は、硬さがちがう」

 それは、セイテツが氷でつくったクナイで、コウドはこのごろは、このクナイをなげることのほうが多い。


 セイテツはもう片方の腕をのばし、おまえもわかってるなあ、とコウドの肩をたたき、なんか楽しいなあ、ののんきな声をだす。





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