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おとぎばなし ― ここまで ―  作者: ぽすしち
ケイテキの中身

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133/146


「 ―― もしかして・・・」気をとられているうちに、空に《常世のくに》からの穴があいたのか、とセイテツが喉をならす。


「 いや、よくみてみろ」

 スザクがさしたところに、ちいさく光るものがあった。


「ありゃあ・・・星か?」



 セイテツが驚いたとき、黒い雲が晴れるようにわれ、たくさんの星が瞬きだした。




 その星明りの中に、とびまわるシモベたちの姿があり、ひとつから、女の高い声がひびいた。


「愚か者よ!天に穴などあいておらぬわ!きさまが逃げてきた《常世のくに》とつながる穴など、もうこの世にはひとつも残っておらぬぞ!」

「セリ、あぶないから座って」


 どうやらシモベにのったセリが、よどんでいた空に、扇で風のとおりみちをつくっているらしい。あとはまかせろ、と女のこえがたくましく言い切ったあとに、シモベのひとつから影が落ち、岩が落ちたような音をたててコウセンのよこにサモンが立った。


 すらりと立ったその背には、不似合いなほど極太の刀を負っている。


「《常世のくに》からきたモノは、つるぎをつかうと帝からきいたが・・・」

 ケイテキだったものがつかむ刀をみたサモンは、その刀はおまえが持っていたのか、とかなしそうな顔をした。




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