2話 神?の加護
【その願い。私が叶えましょう】
・・・は???
ちょっと待った。状況を整理しよう。
私は今車に轢かれそうになってたら車が止まり、私は動いて回避しようとしてる。
でもあれ?周りの人も止まってる。
【まだわからないのですか?貴方以外の時を止めているんですよ】
姿は見えない。声だけが響き渡り、私の思考が相手に伝わっている不気味な状況
でもありがたい。車の前から動いて命は助かりそうだ
どなたかわかりませんが、命を助けていただきありがとうございます。
【ふむ…これだから最近の子たちは、一昔前なら「神様!!!!」とか食いついてきたもんですが】
無理があろう。今では技術ですべての問題を解決し、科学的に考えることが主流だ。
神様が存在していることを信じている人こそ、少数派のはず。
まぁ今の私もその少数派になったけど。
【そんなのはどうでも良いですが・・・ちょっとこちらに来てください】
え??こちらってどこへ???
そう思う間もなく、私の地面は沈み、真っ白な空間に連れてこられた。
【はじめまして、味田すみれ さんですよね?私は今あなたを助けたルートと申します。】
目の前にいる同い年ぐらいの青年。ルートさん、か覚えておこう
「はい。命を助けていただきありがとうございます」
相手は命の恩人だ。敬意をもって話さなければ
【つきましては、転生していただくことになりました。】
「・・・はい?」
ちょっと待った転生?最近のアニメでありがちな転生です???
私は女子だから悪役令嬢か?
嫌だ。そもそも家族と離れなきゃいけないなんて嫌だ
そして悪役令嬢とかいう人生ハードモードは体験したくない
私が最強になって自由にやれるような第2の人生じゃないとつり合いが取れない
【何の種族に転生したいですか?】
待った待った
「転生することは確定してるんですか?元の世界に戻してくれないでしょうか」
【そもそも貴方は死ぬ運命だったのでしょう?
別に元の世界に返す場合は、先ほど貴方が轢かれかけたあの場面に戻しますよ】
――――つまり転生しなければ死ぬ
さっきの車に轢かれそうなシーン
あの状況は今冷静に考えても、私の死はほぼ確定している。
なんてことだ。私は元の世界に戻れないことが確定しているようだ。
でもよく考えてみたら私は元の世界ではこのまま死ぬはずだったんだし、
こうしてまだ生きていることに感謝しなければ
そしてなりたい種族か―――どうしようかな
いきなり言われてもなー
ここは人間って答えるボケをいう場面じゃないしな
いや私平凡な人生嫌だし
思い返せば、このまま戻ってJKやってても平凡な人生だったから
今の状況は結構チャンス??
ポジティブシンキング大事。お母さんにはいつか会える。
むしろ呼べるようにする――――そうだ!魔法使い!
アニメや映画で見て憧れていたんだよね
高校生にもなって魔法使いなんて恥ずかしい。
でも、私は元の世界に帰れそうにないしなりふり構わない!
「魔法使いになりたいです!!!で、人間の味方で最強な魔法使いにお願いします!!!」
【わかりました。】
やった!!やっぱりルートは、いやルート様は優しい!!
種族に関して他に付け加えることあるかな・・・?
【今から貴方が転生する場所は、モンスターと冒険者たちが日々争っている場所です】
【貴方はその世界で何しても自由ですが、自己責任です】
あら?すごく好待遇。ここまでくると何か裏がありそうで逆に怖い。
【あなたはいわゆる観察対象です】
【人間にとって、戦争がなくなった世界、争いがある世界のどちらがより幸福に過ごせるかの】
「責任重大なやつですか?」
【いやいやとんでもない。私の趣味ですね】
神様の趣味はよくわからない。でも私の命が助かるのはラッキーだ。
ありがとうルート様~
【それでは良い第2の人生を、楽しめるようにいろんな仕掛けを施しておきました】
ありがとうございます!!!!
――――――――こうして私の第2の人生が始まった
主人公紹介(裏設定)を一応ここで
味田すみれ 17歳 公立高校生
すみれが生きているのは、科学が発達し、神様が存在していることをほぼ誰も本気にしない世界です。でも宗教は結構あるよ。今の日本に似ていますね。
すみれはお母さん子なのでお母さんが好きですがお父さんもちゃんといます。
でもすみれの父は、ここ20年間転勤を繰り返しているので単身赴任が多い。
だからといって呼ばれないお父さんかわいそう・・・
いやいやすみれはお父さんも呼びたがっていますよ、たぶん・・・ワスレナイデ・・・
高校ではそこそこの友達はいるけど、親友と呼べる存在はいない様子。
これが「普通」のJKかはわかんないけど、本人は普通だと思い込んでて楽しく生きてたから結果オーライってことで
――――――――――――――
ここまで読んでくださりありがとうございます!!
今日はいったん寝ます
おやすみなさい。