第三話 準備
徐々に笑いが収まり、あれから一時間ほど『操作』で何が出来るか調べていた。
その結果、分かったことは一つ。
名前と称号以外なら全て操作することが出来るということだ。
流石に、性別と年齢を操作出来た時には驚いた。いや変えるつもりはないぞ?本当だからな?
そしてこのスキルの最大の強み。それは、スキルを習得出来るというところである。どうやるのかというと、いたって簡単だ。
スキルの名前を描くようにイメージしつつ、ステータスに向かって『操作』と念じるのだ。そうすると、スキル欄にスキルが書き込まれ、習得出来るということだ。そしてスキルレベルも上げることが出来る。完璧だ。
そして今現在のステータスがこちら。
名前 黒崎夜空
性別 男
種族 人間族
年齢 17歳
レベル 9999
体力 999999
筋力 999999
耐久 999999
敏捷 999999
魔力 999999
〈固有スキル〉
操作
〈スキル〉
異世界文語理解、剣術LVMax、身体強化LVMax、魔法LVMax、鑑定LVMax、叡智LVMax
〈称号〉
異世界転移者
化け物だわ。大事なことだからもう一回言う。化け物だわ。いやなにこの固有スキル、強過ぎて怖いんだけど。
変わったところで言うと、まず体力などの細かい能力値を、最大まで上げておいた。これ以上は上がらなかったため、これが人間族の限界値なのかもしれない。
そしてスキル。最低限脱出するのに必要なスキルを習得し、レベルを最大にしておいた。
スキルを説明すると、まず剣術は普通に剣の腕前。身体強化も読んで字のごとく、身体を強化するスキル。魔法はそのまんまである。鑑定は、物事を詳しく調べることが出来るスキルである。叡智は、分かりやすく例えるならば、ok goo○leやhey sir○のようなものである。この世界のことをよく知らないからな。
さて準備はできた。いつでも城から抜け出せる。だが騒ぎを起こさないためにも、真夜中から行動を開始した方が良いだろう。
ーー深夜、決行だ。
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拙い文章ですがこれからもよろしくお願いします。