表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移した日に世界最強になってしまったんですが  作者: ペテグリュー
第三章 獣国までの道のり
22/26

第十八話 そういえば


そうして俺達は王国を出た。

獣国まで歩いて行くには、いくつかの街を通っていき、そして帝国を通り抜ければ辿り着くらしい。

ぶっちゃけマジで遠い。


そしてさっきから俺達は歩みが遅くなってきている。

なぜかというと、未だアリスとマーラが俺の腕に抱きついてきているからだ。

まあさっきプロポーズしちゃたからな。

そして幸せだとも思うんだが、さっきからたまに通る冒険者の眼がヤバイ。

マーラは獣人だけれども、アリスは人間の美女だからな。

そんな地球では絶対に向けられなかった嫉妬の視線が俺を貫いてくる。

やだ!目立ちたくない!

ぼっちの性質である。


あれ?

というか俺はぼっちなのか?

ぼっちとはつまり、一人ぼっちということだ。

地球では両親もいなかったし、友達も居なかった。

これはぼっちということでいいだろう。

だが今はどうだ?

アリスとマーラがいる。ついでに婚約もして。

これはぼっちではなくないか?

つまりだ。

俺はいつも自分のことを童貞ぼっちと呼んだきたが、ただの童貞になる。

それはそれでやだなあ。


そんなことを悶々と一人で考えていると、アリスが心配そうに声をかけてくる。


「大丈夫夜空?くっつきすぎちゃった?」

「いやぼっちの定義について考えていたんだ」

「…?」


いいんだ。これはぼっちにしか分からない。

あ、そういえば。

アリスが可愛く不思議そうに首を傾げているのを見て、あることに気づく。


「なあアリス。ステータス上げてもいいか?」


アリスはもう俺の守る対象である。

絶対に死なせたくもない。

アリスはさっきよりも首を傾げて、


「え?ステータス?」

「ご主人様、アリスにもやるんですか?アリスにはいらないと思いますが…」

「マーラがもうやってることなの?だったら私にもやって」


いつの間にか名前で呼び合うようになっている。

まだ仲良くはなさそうだが。

アリスはもう俺の守る対象である。


「じゃアリスやるぞ」

「分かったわ」


アリスの場合剣聖なので、マーラの時のように悩まなくていい。剣術重視のステータスにすればいいしな。

そして出来上がったのがこちらである。



名前 アリス

性別 女

種族 人間族

年齢 18歳

レベル 999

体力 99999

筋力 99999

耐久 99999

敏捷 99999

魔力 99999


〈スキル〉

剣術LVMax、身体強化LVMax、転移LVMax、予測LVMax、武器創造LVMax


〈称号〉

剣聖と呼ばれし者




ガチもんの剣聖だな。

レベルはマーラと同じにしておいた。

やっぱ平等にね!


スキルの方はザ・剣聖にした。

アリスは剣以外のスキルもあったが、全てのスキルを剣聖らしくしたかったため『操作』を使い、消そうと思ったら、簡単に消せてしまった。

許せアリス。剣聖になりたいだろう?

いや元々アリスは剣聖だった。


でも『操作』の新たな使い道が分かったのは大きな収穫だ。

スキルを消すこともできる。

これは使いようによっては使えそうだ。

まあレベルを下げた方が敵の無力化は楽だと思うけどな。


これでアリスも晴れて化け物の仲間入りである。

というかマーラで賢者、アリスで剣聖なら、拳闘士も欲しいな。

また奴隷を買おうかな。

いや浮気ではない。これは男のロマンだ。

それに愛する奴はこの二人で充分だ。


そしてアリスがマーラ同様、驚きのあまり気絶したことは言うまでもないだろう。



そんなことをしていると、ついに一つ目の街が見えてきた。

一つ目の街はかなり近いってアリスは言ってたからな。

半日もかかったけど。

まあ楽しいからいいや。

そして俺達は門の受付に向かっていった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ