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異世界転移した日に世界最強になってしまったんですが  作者: ペテグリュー
第一章 勇者召喚と離脱
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第二話 『操作』の使い方


「あれ?」


俺の目がおかしいのか?

一回ステータス表示を解除し、もう一回『ステータスオープン』と念じる。しかし、出てきたのはさっきと何一つ変わっていないステータス。


え、まじで?


ああ、もしかしたら成長チートなのかもしれないな。レベルが1上がるごとにステータスがヤバくなる的な。

すると、周りから声が聞こえてきた。


「スゲー!このステータス!スキル三つもあんだけど!」


あれ?


「うわ凄いわ。さすが私。王女様の十倍くらいのステータスね」


あれ?あれ?


「皆様どうでしょうか?勇者のステータスはこの世界の平均の十倍近いと言われております。また、固有スキルだけでなく、初めからスキルもいくつかもっているとか。羨ましい限りです。」


あれれ?あれれ?もしかして俺勇者じゃない?いやでも固有スキル持ってるしなあ。まさか才能が…

俺が呆然としている中、王女は全員に呼びかける。


「ではこれから父様、つまり国王様に挨拶しに行きましょう」



〜〜〜〜〜〜〜〜



あれから城に行き、王に挨拶し、飯を食べ、風呂に入り、部屋に通された。あまり覚えていない。


「はあ…」


何度目か分からない溜息を吐く。このままだと、自由に生きるどころか、この城を出た瞬間殺される可能性がある。抜け出すどころか、城内の警備の騎士に捕らえられて終わりだろう。そして勇者でいたとしても、ただの役立たずだ。

詰んだ気がする…。役立たずとしてこの王国にいるしかないのかもしれない。異世界に行ってもつまらない日々か…。


しかもなんだよ、スキル『操作』って?運転とかが上手くなるのか?

なぜ俺だけが、という心の叫びを抑え、深く深呼吸する。


まだ諦めるのは早い。そうまだ早いのだ。とりあえず冷静に考えてみよう。そう、考えるということこそ大事なのだ。こういうときは自問自答っていうのが俺のセオリーだ。



俺は何がしたい?


ーー王国を脱出し、自由に生きたい。


なぜそうしない?


ーーできないからだ。


どうして?


ーーステータスが低いからだ。


なぜステータスが低い?


待て。ここで引っかかる。なぜステータスが低い?俺は、別に運動神経もそこまで悪かったわけでもない。ましてや俺だけスキルが一つしかない理由にはならない。しかも転移の仕方も他のクラスメイト達と同じはずだ。


ここで考えられるのはただ一つ、




ーーステータスを上げる必要がなかった?




そして俺の固有スキルは『操作』。これがステータスと関係しているに違いない。

待てよ、もしかしたら。何となく希望が見えたかもしれない。

馬鹿げた考えだ。これができてしまったら、このスキルはチートを超えている。だが試す価値はあるはずだ。

そして俺は『ステータスオープン』と念じる。

目の前に出てきたステータス。昼間の頃見た時と何一つ変わってはいない。だがこれでは終わらない。もう一手間。

俺はステータスのレベルの場所に向けて手を広げ、『操作』と念じる。するとステータスが光に包まれた。そして光が収まり、そこにあるステータスを見て、俺は歓喜の表情を浮かべた。ククッと一人部屋で笑う。笑いが止まらなかった。



名前 黒崎夜空

性別 男

種族 人間族

年齢 17歳

レベル 9999

体力 875400

筋力 712846

耐久 698502

敏捷 956850

魔力 548936


〈固有スキル〉

操作


〈スキル〉

異世界文語理解


〈称号〉

異世界転移者





---


ちなみに神宮寺勇希のステータスはこちら。


名前 神宮寺勇希

性別 男

種族 人間族

年齢 17歳

レベル 1

体力 120

筋力 150

耐久 90

敏捷 110

魔力 115


〈固有スキル〉

聖剣召喚


〈スキル〉

光魔法LV1、身体強化LV1、自動回復LV1、剣術LV1


〈称号〉

異世界転移者、聖剣に選ばれし者







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