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異世界転移した日に世界最強になってしまったんですが  作者: ペテグリュー
第二章 レギオス王国
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第九話 叡智さん

今回少し短めです。すみません。


「もう俺働かなくてよくね?」

「何言ってんのよ!ニートでいいの?」

「う、それは…。てかなんでお前がその単語知ったんだよ⁉︎」


俺がこんなことを言っている理由。それは、王からもらった金貨が意外と多かったからである。


この世界の金は銅貨、白銅貨、銀貨、白銀貨、金貨、白金貨がある。日本円で言うと、銅貨が十円、白銅貨が百円、銀貨が千円、白銀貨が一万円、金貨が十万円、白金貨が百万円となっている。


そして王から渡された袋の中には、金貨が五百枚ほど入っていたのだ。日本円で例えると、約五千万円持っていることになる。

そして俺は考えた。当分働かなくてよくね?と。


するとアリスが、


「そういえば私、明日から三日間依頼でこの家に帰れないわ。」

「マジで?」

「だから私が帰って来るまでに、指名手配も取り消されてるのだから働きなさいよ」


そう、指名手配は取り消された。もはや王が哀れだ。

この国守ってあげたくなるわ。


というかなぜここまでアリスは俺を働かせるのだろう?

世界七不思議の一つだ。




〜〜〜〜〜〜〜〜



翌日、アリスは行ってしまった…。

なんか捨てられたようで切ないんだが。


あ。


ヤバイ。アリスに伝え忘れた。

俺が全く家事が出来ないことを。

飯は外食で済ますとしても、洗濯とか死ぬぞ?

服が腐るわ。


でもまあどうしたものか。


この場しのぎでいいのなら、宿に行けばいいのだが、そろそろ俺は王国を離れようと思っている。

なぜなら王国には特になんもなかったからだ。

異世界にはありそうなダンジョンなども、隣の帝国にはあるそうだが、この国にはないらしい。

メッチャ暇な国でした。

なのでどこかに行こうかと思ったのだが、アリスはこの国の人間だ。

多分ついて来てはくれない。

つまりだ。家事をしてくれる人がいなくなるということである。

自分で家事が出来るようになるよう、『操作』でスキル『家事』を習得しようとしたのだが、なぜか習得できなかった。

多分、この世界にはないスキルは習得出来ないのだろう。ありそうなもんだけどなあ。


まあいい。困ったら叡智さんだ。


「『叡智』発動。この場において最適な手段は?」


叡智はこういった使い方も出来る。

そして返ってきた答えがこちらだ。


『奴隷はいかがでしょうか?』


奴隷…。なるほどこの世界には奴隷がいるのか。

まあ確かに良い手かもしれない。

家事ができ、ついて来てもくれるのだ。

金には余裕があるし…。


よし決めた。奴隷を買うか。

流石叡智さんだ。惚れてまうやろ。


「『叡智』発動。奴隷を扱っている店はどこにある?」


『ここから北に二千六百メートル先です』


そして俺は『転移』を使った。






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