1/3
事実を訴える語
6人による合作なので名義が別、しかし実質は5人です。そのうち外れた1人である僕こと風純蓮は、文章を打つだけの簡単なお仕事を任されましたので、まあそれだけならやってもいいかなということで投稿させていただきました。更新が僕の意志によるものではないので、途中で止まっても悪しからずご容赦下さいませ。
世の中は不思議で溢れている――初めてそう思ったのは俺が中学2年生の時分で、原因は幽霊だった。一見ありそうでも、実は自然界の法則では説明がつかないとされる、空想上に過ぎない筈の出来事を現実で幾度となく経験してきたのだ。
今から語る話を聞けば、誰もが「在り得ない」と口を揃えて言うだろう。集団幻覚にでも陥ったのだろうと、厳しい批判をしてくる人もいるだろう。中には幻想的な作り話だと割り切って聞く人もいるかもしれない。だが、この語は紛うことなき現実であって、俺の心に印象深く残った実体験でもある。
これは、誰かが定義して誰もが認めている"自然"を、文字通り"超越"した話。