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第38話 これも冒険者修行

主人公の視線から薬師の視線へと続きます。

 王鳥や矢車鹿の燻製肉を使い切った事もあり、冒険者としての鍛錬も兼ねて、俺は狩りに出る事になった。

 そして、魔物と遭遇する可能性もあるこの世界において、狩り場に単独で赴くなどはAクラスでも滅多にやらないそうだ。


「そんなわけで、今日はあたしとカーヤで、見習いであるあんたに冒険者のなんたるかを色々と仕込むわよ」


 腰に手を当て、そう宣言するマルタは、飲んでいる時とは一転した冷静な女冒険者としての側面を見せていた。

 そんな先達である彼女に、俺は大人しく頭を下げた。


「はい、よろしくお願いします」


 そう、ここにいるのは俺一人では無く、マルタやカーヤが教導役として一緒だ。

 ちなみに、他のメンバの男性陣だが、ゴットリープは鷲獅子グリフォン騒ぎで中断した取引を再開する為、商人ギルドに連日通っているそうだし、エッカルトさんとイザークは上位猪鬼ハイ・オーク騒ぎで損傷した装備の修理やらなんやらで、馴染みの鍛治氏のところだそうで、この場には不在である。

 二人の女冒険者は、見た目にも鍛え抜かれたプロポーションがはっきりと分かる、防御魔法の印が刻まれた革製のぴっちりとした狩猟服に身を包んでいる。

 腰の辺りから垂らしたバネのような素材の用途が不明だが、太腿の半ばまであるブーツとの組み合わせはなかなかに格好良い。

 こうした防御よりも軽快な動きを優先した装備は、非力な女性冒険者の大半が選択するところで、一撃を耐え抜くのではなく、最初から受けないようにすると言う戦略方針は、うなずけるものがある。

 ただ、いつぞやのゴブリン討伐のように、数に囲まれて身動きのとれない状況では、脆さを露呈してしまうかもしれない。

 とは言え、俺たちのいるこの森は、ギルドの管轄する狩り場なので、あれほどの集団で行動する魔物はいない筈だ。

 一方の俺はと言えば、いつもの灰色装備なので見た目は変わらないが、その下にはガイナス導師の店で披露する羽目になったやつよりも面積の多い、ヴァルガン特製のものをつけている。

 とりあえず、防護下着フェアタイド・ウンターと呼ぶことに決めたこれは、斑土蜘蛛マーブル・スパイダの糸と言う素材と、大鬼もどきが編み込んだ魔道的紋様によって、下手なフルプレートアーマーよりも防御力に優れ、かつ、軽量で機動性を損なわない仕上がりになっている。

 欠点としては、着脱が少し面倒な事と、俺にしか装備できない点だろう。

 試しにマルタにも編んでみたのだが、窮屈で動きに難があると言う感想が返ってきた。

 どうも、微調整か何かが必要で、これはヴァルガンと感覚を共有する俺にしか解決できない問題らしい。

 紋様の防御効果を緩和すると解消するが、そうなると対魔法効果はともかく、強度的には今着ている狩猟服と同レベルになってしまうようだ。


「着脱が面倒になるだけで、意味が無いわ」


 とのマルタの言葉に、量産するのは早々に諦めた。

 総合的には性能の優劣よりも、使い慣れた装備が一番と言うこともあるだろう。

 もっとも、紋様のあれこれは面積が小さければ問題が無いようなので、二人の女冒険者はヴァルガン謹製の下着を着用している。

 こちらの方は肌触りやフィット感が秀逸で、返って動きやすくなったとの事だったが、あんな紐状な形態で下着として機能しているのかは、口に出して聞けない疑問である。

 そして、二人とも取り回しの容易な短めの片手剣に弓矢を武装に選んでいる。

 片手剣はあくまでも補助で、弓矢をメインアームとする後方支援型のスタイルだ。

 人間より遙かに俊敏な野生動物を相手にするには、むしろ、こちらの方がうってつけだろう。


 さて、教導役として上から目線で宣言したマルタだが、一方のカーヤは、正反対のへりくだった態度を示してきた。


「そんな。私のような者に、恐れ多いことです。頭をお上げ下さい」


 彼女の命を救った小さき獣が、じつは俺の〈使い魔〉だった事を知った彼女は、それ以来こんな感じなのだ。

 神殿の唱える至高なる神へと捧げられていた信仰が、絶対量はそのままに、ベクトルの方向を変えて俺へと向けられたっぽい。

 いや、もっと具合が悪いか。


「私はこの命をあなたに救ってもらいました。だから、私も対価として命を返さねばなりません」


 などと言ってくる。

 これだけでも若干面倒なのだが、その返し方と言うのがじつに厄介だった。


「あなたの子を孕み、産み育てる事で、ようやく命のお返しができると言うもの」


 昨夜は、そう言いながら、マルタやオリヴァーさんの目の前で子作りを迫ってくるのには焦った。

 つか、堂々と脱ぐんじゃ無い!

 どうやら、態度には出ていなかったが、カーヤもしっかりと酔っていたようだ。


「おー、やれやれ」


 酔っ払いなマルタは無責任に囃し立ててくるし。


「くっ、こんなに疼いている私に見せつけようと言うのか。こうなったら経験がどうこうなどとは言ってはおれん」


 オリヴァーさんの言動に、意味不明な言葉と、何かしら危険なものが混じってくるし。

 結局、程度の差はあれ酔っ払いと化した女性陣を、またしても片っ端からドレイグに眠らせた次第だ。


 さて、その翌日。

 古文書の封印が解けるまで、もう一両日が必要という事ではあったが、保管者であるガイナス導師と色々話し合いたいとの意向を示したオリヴァーさんを、シャルロッテちゃん共々、ガイナス導師の元まで送ることになった。

 むくつけき男ばかりのところに二人を置いてきたわけだが、全員男色に染まっているわけだし、Aクラス冒険者とカブルーンの闘奴が揃っているともなれば、こと安全性に関しては折り紙付きな場所と言えた。

 その時に、美穗の親衛隊についての件をガイナス導師に伝えたところ、嬉々として「たっぷりとサービス」する旨、返事があった。

 そんなこんなで、俺は後顧の憂い無く、狩りに出かけた次第である。



「さあ、始めるわよ」


 マルタが淡々とした口調で、冒険者の先達として講義を始めた。

 素面の彼女は、酔ってる時と同一人物とは思えないほど、冷静沈着を絵に描いたような人物である。


「最初は獲物を探す方法を教えるわ」


 そして、地面に残った微かな痕跡を追って……と言うような狩猟のテクニックを披露する事を予想していたのだが、彼女のやり方は全く違った。


「そうね、あっちの方だわ」


 まるっきり当てずっぽうな様子で方向を決めると、何の躊躇いも無しにずんずんと進んで行く。

 確かに上空に放ったローグからは、そちらにいる薄い藍色の矢車鹿の視覚情報が送られてきている。


「マルタは『眼』がいいし、勘も鋭いのです」


 いっしょに後を追いながら、カーヤがそう教えてくれた。

 さすがにガイナス導師がAクラスに届く可能性を示唆するだけのことはあると思うが、しかし、これじゃあ教導とか鍛錬にはならないぞ。

 やがて、ある地点で足を止めたマルタは、その場で弓を構え、矢を放った。

 上空のローグは、その矢が見事に矢車鹿の急所を貫いたところを視認したわけだが、俺の肉眼だけでは、どこの何を射たのか、さっぱりである。


「だいたい、こんな感じよ。わかった?」


 更に足を進めて、射止めた鹿を指し示したマルタが、そんなことを言ってくる。

 確かに、よくわかった。

 この女冒険者はある種の天才で、なおかつ、教導なんてものには全く適性を欠いていると言うことが。

 学ぶとは真似ることと同源であるとも言われるが、こんな才能と資質だけで冒険者をやっている人間から、俺のような凡人が学べることは皆無である。


「じゃあ、次は……」


 心の中で浮かべた、そんな俺の慨嘆に気づく筈も無く、マルタが次のレッスンへと進もうとして、不意に身震いした。


「くっ、夕べ飲み過ぎたか。よし、次は『見張り』のやり方を教えるわ」

「あ、あの、あたしも……」


 つられたようにカーヤも身震し、そんな事を口にすると、マルタが困ったように言った。


「順番にできない?」

「む、無理。順番ていうなら、先に……」

「しょうがないわね……って、あたしも急がないと」


 そんな会話の後、二人とも慌てたように狩猟服のズボンに設えられた、いくつかの留め金を外し始めた。


「ん?」


 俺が首をかしげたのは短い時間でしかなく、直ぐに目を剥くことになった。

 何と、全ての留め金を外すと、狩猟服のズボンが完全に前後へと分離して、そのまま腰から垂らしたバネで上に引き上げられたのだ。

 つまり、二人の女冒険者の下半身が、ブーツ以外は際どい下着だけになる――だけではなく、彼女たちは躊躇う事なく、その布きれを両脇で結んでいる紐を解いたのだ。


「わ、わわ!?」


 いったい何事かと思う前に、俺は慌てて回れ右をする。

 その途端に、マルタの叱責が飛んできた。


「ちょっと! あんたがそっちを向いちゃ駄目じゃない」

「そうです、ちゃんとこっちを見張って下さい」


 カーヤまでがそんな事を言ってくる。


「え?」

「あたし達が用を足している間、無防備になる背中を見張って頂戴って言ってるの。あたし達は、あんたの背中を見張るから」

「わ、わかった。そっちへ回って背中合わせになれば良いんだな」

「それじゃあ、横が死角になるでしょ。こういう時の見張りは、向き合ってお互いの死角をカバーするの」

「そ、その、見張りなら〈使い魔〉達が……」

「莫迦。これはあんた自身の鍛錬でしょ。うう、漏れちゃうから、急いで」


 俺としては非常に不本意だったが、先達の叱咤に逆らうわけにはいかない。てか、普通、叱られる理由は逆な筈なんだが。

 なるべく、視線を平行に保つようにして、下着すら完全に脱ぎ去り、丸出しにしてしゃがみ込んだ二人の方を向かざるを得ない。

 しかし、ここまで完全露出しなくてもよさそうなものだが、下手にずり下ろしたりして、咄嗟の時に足に絡まる危険性よりは、こちらの方がマシなのだそうだ。防御より何より、機動性を重視する女冒険者達の戦略は、ある意味徹底していると言う事か。

 それにしても、用を足している若い娘達と正面から向き合うって、どんな罰ゲームだよ。そっち系の趣味が無い俺には、居心地悪い事この上無い。

 などと考えていたら、マルタが再び叱ってきた。


「ちゃんと下も見て。そんなんじゃ、毒蛇なんかが這ってきても分からないじゃない」


 かくして、せせらぎにも似た音が重奏で響き始め、それが治まるまでの間、俺は言われた通りに『見張り』を続けたのだった。

 ちなみに後で聞いたところでは、男性だけの場合はここまで『お見合い』な形式を取る事は無いそうで、しゃがんで無防備にならざるを得ない、女性のみに対しての、これはフォーメーションなのだそうだ。

 そうと知っていれば、エッカルトさん達、男性陣に鍛錬を頼んだ筈なのだが、知らなかったんだからしょうがない。

 ――いや、思い起こせば、確かにそんな事を聞いた気もするな。

 とにかく、こんなところを麗香達に見られなくてラッキーだったと思うことにしよう。


 用を足した後は、当然のことながら再び装備を身につけるわけだが、これも若干無防備になる為、安全係数を高めるには一人ずつと言うことになる。

 つまり、同様のフォーメーションで『見張り』をする中での着用だ。


 丸出しなままの下半身を特に気にする様子も無く、弓を片手にすっくと立って、周囲を警戒するマルタを右に。

 マルタと同様に周囲を警戒しつつ、下着を手にしたカーヤを左に。

 そんな感じで、二人を視覚の隅に収める角度を取った時の事だった。

 上空のローグから危険信号と共に、こちらに向かってくる、複数のモノに関する視覚情報が送られてきたのだ。

 ほぼ同時に、マルタが鋭い視線をそちらの方角に向けた。

 それは、犬の頭をした魔物――五体の犬鬼コボルト達だった。



    ◇◆◇



「お互い、顔を見るのは初めてじゃの、薬師オリヴァー」

「そうですね、ガイナス導師マイスタ


 マルタ達の師にして、Aクラス認定の冒険者たるガイナスに、私は軽くうなずいた。

 この『目覚めたおとこ達』と言う店は、私達がこうして向かい合っている個室も用意された一級の店でもある。

 椅子やテーブルなど、派手さは無いが落ち着いた趣のある調度品は、私の目から見ても、かなり値段が張る物ばかりだ。

 おそらくは、冒険者ギルドの要人達が密かな会合に使う拠点の一つだろう。


「娘さんの事は心配いらんぞ。ああ見えて連中は子供好きじゃでの。むろん、純粋な意味でじゃぞ」

「そのようですね」


 別室で相好を崩してシャルロッテの相手をしているここの店員達――以前に、私とコウイチを襲った男達を評してガイナスが言う。

 我が娘ながら、善人と悪人を見分ける勘は、私より秀でたものがある。

 そんなシャルロッテが不安そうな表情ひとつ見せなかったことから、私はガイナス導師の言葉をそのまま受け入れた次第だ。


「ふむ。血の繋がりは無いが、立派に母親を務めているようじゃな、オリビア」

「その名前は止めて頂けますか」

「棄てたと思っても、おぬしがおぬしである限り、ついて回るものだぞ」

「…………」

「血の繋がりも然りだ。おぬしが我が友にして軍務卿たるジークベルトの娘と言う事実は……」

「止めて下さいとお願いしたはずですが」


 私は語気を強めて言った。

 学術院の門を叩いた時に、全てを棄てた筈だ。

 それに、兄上達や弟達もいる。

 大人しく家庭に収まる事無く、大喧嘩の挙げ句に飛び出した出来損ないの娘など、あちらもいなくなって清々しているだろう。


「まぁ、いい。儂が口を出す筋合いでも無い」


 ガイナス導師は気を悪くした様子も見せずに、話題を変えた。


「しかし、面白いものを拾ったようだの。コウイチと言ったか、あの小僧」


 私も何食わぬ顔で、それに乗った。

 そもそも、ここに来た目的は、あの若者に関するものだったからでもある。


「どうです? 彼は」

「驚かなかったと言えば嘘になるな。まさか、伝説の彼方にある〈使い魔〉を、この眼で見ようとは思わなんだ。とは言え……」


 老人めいた口調のAクラス冒険者は、私の腰ほどもある太い腕を組んで、眉をしかめて見せた。


「あの小僧自身には、何も無いな。先日に試したところでは、多少は悪知恵が回り、それなりの縁故もあるようだが……言ってみれば、そこまでの男だ。この世界の人間ならば、大小の差はあれど、必ず持っている筈の魔力すら、まっとうなものかあやしいものだ。おそらくは、かの〈見者の水晶〉も、輝きの片鱗すら見せなかったじゃろうて」

「そう、特技も才も無い。その上、あまりに抑制が強く、こちらが苛々するくらい欲にも乏しいようです。少なくとも、自己顕示欲の類いは皆無でしょう。彼が選ばれたのは、それも理由の一つかと思います」

「ほう?」

「伝聞でしか知りませんが、彼と共に降臨し、〈七大の勇者〉となった若者達は、各々に何かを持っていたようですね。そう、特技や才、優れた容姿や資質、あるいは強い欲望などを」

「儂もそう聞いておる。〈光輝の勇者〉などは、その魔力を差し引いても勇者たり得る資質の持ち主だそうだな」

「一方のコウイチには、そうしたものは無いか、縁遠いと言っても良いでしょう。ですが、〈使い魔〉と意識や感覚を共有するには、何かを持っていては、かえって邪魔になるのでは無いかと、最近、そう思うようになりました」

「なるほど。あるいは、そうかもしれん」


 それは単なる私の仮説に過ぎなかったが、Aクラスの冒険者は大まじめに首肯して見せた。

 七つの偉大なる力の象徴たる〈使い魔〉によって、その異能を発揮する〈装魔の勇者〉は、自身に何も持たぬがゆえに、変幻自在たり得るのではないか。

 あくまでも、私の想像でしかないわけだが、それを裏付ける為にも、ガイナス導師が保持する古文書の情報は必須だった。

 もっとも、私としては、もう一つ確かめたい事がある。


「あの小僧が、おぬしの言うように本来の正統たる〈勇者〉であるとしよう。では〈七大の勇者〉とは何か。つまり、そういうことじゃろ」

「ええ。コウイチの言っていた隷属の烙印も気になります」


 それは、彼が早くから問い、私が答えを返さなかった疑問の一つだ。

 ひとつの予想はあるが、古文書を紐解き確認しなければ……いや、仮に確認出来たとしても、とても彼には告げられないものだ。


「ほう、それは初耳じゃの。〈七大の勇者〉には、そんなものが刻まれておるのか?」

「七名のうち、五名までを確認したそうです。その中には、彼の義妹達もいたとか」

「ふーむ」


 ガイナス導師は考え込んでしまった。


「儂も王都の外で、二人の勇者が鷲獅子グリフォンを退治するのを見た。あの鷲獅子グリフォンが、それも四体いたにも関わらず、ほぼ瞬殺だぞ。あんな連中に隷属の烙印など刻めるものでは無い。エレオノーラはおろか、歴代の宮廷召喚術師にも無理な話だ」

「おそらくは、勇者召喚の術式自体に、エレオノーラも知らない、何かの仕掛けがあるのでしょう」

「刻むのはそうだとしても、起動し活性化できねば意味があるまい? おそらく、今のところは、連中の身体に刻まれているだけ、と言うところではないか」

「おそらくはそうでしょう。ですが、術式にそうした仕掛けがあるとして、無意味にそんなものを組み込むものでしょうか」

「しかし、どう考えても、通常の手段でそれを発動するのは無理だ。Sクラスには相当な魔力の持ち主もおるが、それとても〈七大の勇者〉には遙かに及ばぬ。あれらに匹敵するモノがあるとすれば……いや、まさか……」


 ガイナス導師の顔色が変わった。

 どうやら、私と同じ結論に至ったようだ。


「確かにそれならば、〈七大の勇者〉に匹敵もしよう。じゃが、考えられぬ」

「ですが、それ以外にありますまい」

「……かの〈禍神の使徒〉か」

「ええ」


 私はゆっくりとうなずいた。

 そして、コウイチには聞かせたくない、ある仮説を口にしたのだった。


「〈七大の勇者〉とは、即ち、七柱あると言う〈禍神の使徒〉への贄ではないかと。それが私の考えです」

次回更新は4/10 8時。

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