第16話 討伐の始まり
鈴音のおかげと言って良いのか。
よく分からない事情で、麗香が矛先を納めたおかげで、俺の不埒な振る舞いの件は、なんとなくうやむやになった。
だが、安堵したのもつかの間。
次に俺を待っていたのは、エレオノーラさんからの追求だった。
「説明して頂きましょうか。この部屋にある品々はどこから入手したのですか」
まぁ、当然と言えば当然の疑問だろう。
しかし、何と説明したものか。
正直に話すとなると、飛龍もどきや大鬼もどきはともかく、それ以外の使役獣の事まで明らかにする必要がある。つまり、一人でこっそりと召喚術を使った事が分かってしまうわけで、それはあまり宜しく無い話だと思う。
芋づる式に、使役獣との感覚の共有、そしてそれを利用した覗きまでがバレる可能性だってある。
俺は、嘘をつくのが極めつけに下手と言うか、色々と突っ込まれた時に辻褄を合わせる事ができない。
落ち着こうとして、座椅子の上で胡座をかくと、卓に置かれた籠のトリュフもどきをひとつ手に取った。独特の芳香はあるが、味と口当たりが俺の嗜好にマッチしているので、ついつい、口にしてしまうのだ。
「ああああっ」
「ひぃいい」
いつものように、それを口に運ぼうとしたら、エレオノーラさんと侍女頭のおばさんが悲鳴を上げた。
「え……と。ああ、自分だけ、失礼しました。おひとつ、いかがですか?」
籠ごと差し出すが、しかし、二人とも食い入るように籠の中身を見つめるだけで、手を出そうとしない。
ひょっとしたら食べ物に見えないのかもしれない。
そう思って、俺は大丈夫と言うように笑顔でうなずいてみせた。
「見た目は悪いですが、結構いけますよ。それに消化が良いので、いっぺんに十個くらい食べても、胃にもたれないし……」
「いっぺんに十個ですって!」
エレオノーラさんが顔色を変えて絶叫した。なんだか、凄く怖い感じなんだが、これ、たくさん食べちゃいけないものだったのだろうか。
しかし、立て続けに食べている俺を見ても、ヴァルガンは特に止めようとはしなかったしなあ。鬼族には平気でも、人間には問題だとか? だが、身体の具合におかしなところは無いし。
むしろ心身共に絶好調と言ってもいいくらいなのだが。
「もう一度聞きますよ」
いきなり、エレオノーラさんが壁ドンな体勢になって、俺の顔を覗き込むようにして言った。
日頃の、清楚で綺麗な銀髪のお姉さんに、そんなに接近されたのなら、俺はドギマギしてしまった事だろう。だが、眼を血走らせて鼻息も荒いエレオノーラさんでは、別の意味でドギマギしてしまった。
「ここの品々、特に、このクロルの実をどこで手に入れたのですかっっ!」
「ひ、拾いました」
詰問に近いエレオノーラさんの言葉に、俺は反射的にそう答えてしまっていた。
「拾った……ですってぇええ」
怖い、怖いよ、エレオノーラさん。
今度は腰に手を当てて、仁王立ちで見下ろしてくる。その美しい眼が完全につり上がっていた。
美人は怒ると怖いっていうけど、本当なんだな。
だけど、エレオノーラさんは何をそんなに怒っているんだろう。つか、怒っているというより、なんとなく不条理な事に対してヒステリーを起こしているような感じだ。
どちらにせよ、理由はさっぱりわからないわけだが。
「一体全体、どこで拾ったと言うんですか!」
「ここです」
俺はまたしても反射的に動いた。
座っていた座椅子から、瞬間移動並みの素早さで部屋の隅に行くと、そこの毛皮をめくって、敷石のひとつを外して見せたのだ。
それからが、大騒ぎだった。
国王すら知らなかった、このアンベルク宮殿の秘密通路の発見については、即座に箝口令がしかれ、俺はその部屋を追い出されてしまった。
今まで気楽に通っていた俺から見ると、実に仰々しい感じだったが、〈光輝の勇者〉と近衛騎士数名からなる調査団が派遣され、その通路の行き止まりになっているところで、いくつかの品々、つまり、部屋に運びきれなかった毛皮や斑土蜘蛛の糸、トリュフもどきが「発見」された。
しかし、その場所を含む、各所にある出入り口には誰も気がつかなかったようだ。俺はガノンを始めとする使役獣のおかげで気づき、鍵を開ける事もできたわけだが、通路の内部からも巧妙にカモフラージュされたそれらは、知らない人間にはわからないようだった。
王族ですら伝承が途絶えるほどに、極秘とされた通路であれば、それも当然か。俺は、これ以上、面倒を起こすのも気が引けたので黙っていることにした。
そして、俺が、と言うか俺の使役獣が貯め込んだあれこれは、没収されてしまった。
拾ったなどと言ったせいで、はるかな昔に王宮に秘蔵された品々だと見なされたのだ。年代を経たようには見えない筈だが、秘密通路の由来すら不明で、古代には維持を目的とした時空魔法の一種があったそうなので、それが理由だろうと結論づけられたようだ。
俺としても、没収はしょうが無いかな、と諦めている。もっとも、没収されたのは全体の一部だったりする。
あれからも狐や貂を狩ったり、トリュフもどき……正しくはクロルの実と言うらしいが、それを掘り当てたり、もう一匹発見した斑土蜘蛛を退治したりして、結構な量になってしまっていた。
通路に置いても出入りに邪魔だったので、食物のトリュフもどきを除く大半は、あのお堂から少し離れたところで見つけた洞窟に運び込んだあとである。
例の短剣や弓矢も、そこに運び込んでいる。その中には、あちこちの物置部屋から失敬したものもあったりするので、没収された品々は、それらの対価だと思えばいい。値段的に釣り合うのかどうかがわからないが、没収された品々は元手がかかったわけでも無いので、俺としては気にしていない。
洞窟への運搬は使役獣にも手伝わせたが、量が量なので、なんだかんだで今朝の明け方までかかってしまった。
睡眠時間は足りていないはずだが、日頃に食しているクロルの実のおかげか、疲れは無い。水や食料も無く十日も監禁された俺が生き延びたのは、このクロルの実のおかげ、と見なされた。
あのトリュフもどきは、やはり高級食材の類い……どころか、秘薬や霊薬と言う扱いのものだったようだ。
特に女性には色々な意味で絶大な効果があるらしく、お金を積んでも買えない、とんでもない貴重品と言う事だった。俺は、そんな貴重な霊薬を、スナックみたいにばくばくと食べたということで、道理でエレオノーラさんが血相を変えるわけだ。
じつのところ、秘蔵されていた貴重品、それも宝物級の品に勝手に手をつけたのは、かなりの重罪に問われても不思議ではなかったらしい。
「本来なら、発見後は直ちに報告すべき……いえ、あの状況では無理な話ですね」
俺の場合、監禁されて助けも呼べない状況と言う事になっていたわけだし、異世界から召喚された〈勇者〉の縁者でもあり、そもそも秘密通路を発見した功労者でもあるわけなので、そこは相殺と言う形になったようだ。
ちなみに、あの通路を見つけた経緯については、監禁状態になった俺が出口を探す為に壁や敷石を調べているうちに、偶然にも見つけた――との説明は、あっさりと受け入れられた。
そうした騒動の末に、王宮の使用人達に割り当てられた一画にあらためて部屋を貰った俺が、ようやく一息つくことができたのは、その日の夕暮れだった。
そして、翌日。
ついに小鬼討伐が開始されたのだった。
◇◆◇
その日、〈勇者〉を旗頭とする七つの騎士団が宮殿を出発した。
ひとつの騎士団は五十にも届かないが、それでも総勢三百騎からなる大部隊だ。
ゆくゆくは、これが七万騎にもなるわけだが、さすがに今回はそこまでの規模を動員する人員も予算も必要性も無いようだった。
城門から出て王都の中を通ると、住民達が一斉に歓声を上げた。
これはアンベルクの民衆に対する、〈勇者〉達のお披露目としてのパレードでもあった。歓呼の声に応えて、相沢、郷田、由美はにこやかに手を振っている。田原はその手のアピールが苦手なのか、引き締まった表情で前を向いたままだ。
そして、義妹達と言えば。
鈴音は一応、手を振って見せているが、顔は無表情のままである。
美穂は、他の神官に倣って装備の上から紫色のローブを羽織り、フードを深くかぶったままなので、人々からは容姿を隠した格好だ。もっとも、〈聖祈の勇者〉の神秘性を高めていると、これはこれで好評のようだった。
〈光輝の勇者〉たる麗香だけは、この討伐隊の中に姿が無い。彼女は国王達と共にあって、討伐隊の様子を映像で示す事と、軍首脳の指示を伝える事を求められたのだ。
王都を出たところで、討伐隊は行進用の隊列を解いて、陣形を組み直した。
機動性に優れた〈緑の騎士団〉を先鋒として、右翼に〈青の騎士団〉、左翼に〈赤の騎士団〉、中央を〈黄の騎士団〉と言うのが基本的な陣形だ。
これに遊撃隊となる〈黒の騎士団〉と、各騎士団と司令部を繋ぐ伝令役として〈白の騎士団〉が加わる。
その後方に位置するのは救護を担う〈紫の騎士団〉だ。
どの〈勇者〉がどの騎士団の旗頭かは、色を見れば分かるので割愛するが、これが、新たに編成された〈勇者〉を旗頭とする〈七大の騎士団〉の全容である。各騎士団の構成は、既存の部隊から移籍した人員と、見習いから新たに騎士として取り立てられた新人が半々というところか。
アンベルク王国には、元々第一から第五までの騎士団が存在したわけだが、これが順次、〈七大の騎士団〉に再編されるそうだ。
特殊なところでは、召喚獣を擁する飛龍騎士団と一角獣騎士団があるのだが、この二つはそのまま据え置かれると聞いている。今回の討伐隊にも不参加だ。
ただし、一角獣については、〈勇者〉の騎乗用に七頭が世話係込みで各騎士団に移管されている。
普通の馬と違って、魔力によって疾走する一角獣は、その乗り手にも相応の魔力を要求する。常人とは桁違いの魔力を有する〈勇者〉にとって、これほど相応しい騎乗用の獣はないだろう。魔力さえ充分にあれば、なまじの馬よりも扱いやすく、乗馬の経験が無くても問題は無いと言う事だ。
これ以外に、補給物資を運搬する荷駄隊がいるわけだが、俺のポジションはここだったりする。
小柄で足はさほど早くも無いが頑丈さは折り紙付きと言う、荷役用に使われる驢馬のような獣の背中にちょこんと乗っているのだ。
この驢馬だが、一角獣はもとより、通常の馬と比べても、騎乗用とするには少し問題がある。荷車を引かせたり、直に荷駄を乗せる分には、かなりの重量でも平然としている生き物なのだが、逆に軽すぎると不満に思うらしい。人間が騎乗した場合などは相当の重量級でも無い限り、油断を突いて振り落とそうとするのだ。
事実、俺も危ういところだった。
こっそりと召喚したザガードが、低い唸り声で威嚇しなければ、確実に振り落とされていただろう。驢馬のたてがみにすっぽりと埋もれる、ハムスター並みなサイズの剣牙狼もどきだが、さすがに草食動物には睨みがきくようだ。
しかし、何故に俺に割り当てられたのが荷役用の家畜なのか、と言うと。
「まったく、財務卿にも困ったものです」
俺の隣、一角獣の背に揺られながら、エレオノーラさんが難しい顔をして言った。
ちなみに、エレオノーラさんが騎乗している一角獣は、彼女が自分で召喚したものだ。召喚術師の特権として、こうした専用騎とも言うべき召喚獣を一匹だけ割り当てて貰う事が可能だそうだ。
ただし、召喚術師自身が召喚した種族に限ると言う条件がある。
エレオノーラさんの場合は、他にも飛龍、天馬を専用騎の選択肢に入れる事ができたのだが、飛龍は大食らいだし、天馬は扱いが極めて難しいので、比較的従順な一角獣を選んだとのことである。もっとも、隷属の印が無ければ、その一角獣とて人間の意に従うものでは無いのだが。
そして、騎乗に向いた召喚獣を召喚できない俺には、その特権は与えられないと言うわけだ。
だったら、普通の馬でも良さそうなものだが、俺という員数外の存在自体が気にくわない、財務卿と言う人の差し金で、こうして荷役用の家畜に騎乗する羽目になったらしい。
財務卿の主張としては、「乗馬の経験も無い者に貴重な軍馬を与える訳にはいかない」とのことである。俺としても、それはそれで正論だとは思わないでもない。
だが、この世界では、乗馬の未経験者向けに補助の魔道具がある。
何でも、馬との間に簡単な意思を通わせる事を可能にするもので、今回参加している新人の騎士には全員に支給されていると言う話だ。
納得いかないものを感じながらも、俺は「気にしてませんよ」と言うような笑顔をつくってエレオノーラさんに話しかけた。
「魔道具の数が足りないってことでしたから、しょうがないですよ。でも、動物との意思疎通って、面白そうですよね」
俺と使役獣の間にある「感覚の共有」ほどでは無いだろうが、比較してみるのも一興だろうと、そんなことを口にすると、エレオノーラさんは首を横に振った。
「あれを意思疎通と呼ぶのは大げさですね。何となく雰囲気がわかると言う程度で。まあ、未熟さをカバーするには充分でしょうけれど」
そして、大人しく驢馬に言う事をきかせている(ように見える)俺に、感心したように言った。
「その驢馬に騎乗して、振り落とされる気配が微塵も無いのは見事ですね。コウイチは乗馬の経験が無いそうですが、案外、才能があるのではないでしょうか」
銀髪のお姉さんに褒めてもらうのは嬉しいが、実際に驢馬に言う事をきかせているのはザガードだ。後ろめたい気分もあって、照れたふりをして笑って誤魔化した。
ローグやヴァルガンはともかく、この剣牙狼もどきは、こっそり一人で召喚した使役獣の一匹だ。とてもではないが、見せるわけには行かない。
じつのところ、この世界における魔法という超常能力は、恣意的な行使による混乱を防ぐために、いくつかの約束事で縛りをかけている。
特に〈禍神の使徒〉という大きな災厄を招く一因ともなった時空魔法は完全に禁じられているし、その派生系にあたる召喚魔法については、極めて厳しい制約がある。
従って、召喚術師は完全な国家の管理下におかれ、一定の条件を満たさなければ召喚術を行使してはならないとされている。
飼育する環境の用意もそうだが、隷属の印を施す術を会得した術師の立ち会いが無ければ、未熟な召喚術師は魔力を操る練習すら禁じられているのだそうだ。
「やや極端ではありますが、これはひとえに召喚獣を野生化させない、つまりは、新たな魔物を増やさない為の仕組みなのです」
と、エレオノーラさんは教えてくれた。十日間も放置していたことを埋め合わせるように、この道中や休息場所でいろいろと講義してくれているのだ。
あるいは、少しヒスってしまったことの謝罪もあるのかもしれない。ああいう一面があるにせよ、基本的には綺麗で優しいお姉さんである事実には変わりが無い。
「違反した者は、身分を問わず厳重な処罰の対象となります。貴族の子弟でも、王族と言えども例外はありません。ですが、コウイチの飛龍もどきや大鬼もどきは、私が立ち会い、その……使役獣と認定しましたので、この二匹を召喚する分には問題無いでしょう」
そう言うエレオノーラさんの、「使役獣」と口にするあたりで見せた複雑な表情に引っかかるものはあったが、俺はそれどころではなかった。
何となく予想していた事だが、異世界から降臨した〈勇者〉の縁者である俺も、こっそりと召喚した剣牙狼もどきやスライムの事がバレたらただではすまないと明言されたようなものだ。
逆に言えば、エレオノーラさんに立ち会って貰って、使役獣と認定されれば問題は無くなるようなので、これは早いうちに手を打った方がいいだろう。
「ええと。あの飛龍もどきや大鬼もどきだけだと、この討伐には心許ないんで、次の休息場所あたりで、別の召喚獣を試してみたいんです」
そんなわけで、さっそくに次の休息場所での召喚術の立ち会いを、俺は銀髪のお姉さんにお願いした。
だが、エレオノーラさんは、その美しい顔に難しい表情を浮かべて、首を横に振ったのだ。
「召喚術の立ち会い自体は、私もやぶさかではありません。ですが、新たな召喚獣を、と言う事ですと、然るべき場所でなければ。このような出先では、万が一、召喚獣が暴走した時に対応ができません」
先日、エレオノーラさんは飛龍を召喚し、魔法陣の魔力で押さえ込んで見せたわけであるが、あれは、演習場を含む王宮自体に結界が張られていた為に可能だったとの事である。
逆に言えば、エレオノーラさんのような正規の召喚術師ですら、単身で異界の存在を扱うのは非常に大きな危険が伴う事を示している。
召喚術に厳しい制約が課されているのは、そんなところにも理由があるようだ。
しかし、そうなると、困った事になった。
「少なくとも、この討伐で表だって召喚できるのは、ローグとヴァルガンの二体のみ、か」
俺は事実を確かめるように口の中でそう呟くと、少し考え込んだ。
例えば、斑土蜘蛛を退治した時のようなフォーメーションを組むには、ローグとヴァルガン以外にザガードとガノンが必要なわけだが……。
まぁ、剣牙狼もどきは、見ての通り驢馬のたてがみに埋もれるほどに小さいし、ガノンは不定形なスライムなので、見つからないようにするのは問題無いだろう。
ただ、ザガード単体でも、あの短剣を使えばかなりの打撃力がある。
冒険者ギルドの指南書によれば、今回の討伐対象である小鬼は、分厚い毛皮を持つ獣族や固い鱗に覆われている龍族の魔物と違って、短剣でも充分に倒せる相手だ。
単体の強さよりも量が脅威である点を考慮すると、フォーメーションを組んでの狙撃より、ザガードの俊敏さで引っかき回した方が有効だろう。
それがアピールできないと言うのは、結構痛い話だ。
エレオノーラさんによれば、今回の討伐で、俺が相応の実績を示せば〈勇者〉と同列に扱う旨を国王が約束したとのことだった。
逆に言うと、実績を示せなければ、財務卿の不興を買っている事もあって、俺の立場は危ういものとなる可能性が大きい。
別に郷田達に付けられたような、綺麗な専属メイドに興味は無いが……。
いや、なんだ、その、えーと、専属メイドはともかくとして、だ。
俺としては、麗香達から引き離されるような状況は、なるべくなら回避したい。
まぁ、引き離されても、ローグを飛ばせば義妹達の近況は知ることができるわけなんだが。
「そうなると、アレとアレかな」
手持ちの使役獣を使っての、いくつかの攻撃手段を検討してみる。
自問自答の末、何とか、そこそこの実績は示せるかもしれないと言う結論が出たところで、小休止の号令が聞こえ、〈アバデルの樹海〉と呼ばれる森林地帯にさしかかった討伐隊は、そこで行軍を停止した。
この小休止から先、目的地である小鬼の巣までは指呼の間しか無い筈だ。
いよいよ、小鬼討伐が始まろうとしていた。
感想欄で誤字の指摘を頂きましたので、修正しました。
感想返しなどは、いずれ活動報告にて。
諸々の執筆などを優先させて頂きます。




