第4話:護るためには...
開いていただき、ありがとうございます。
時間がなくて少し短く幾分か雑な文になってしまいましたが、どうか許してください....orz
家に帰った後、ギルドでフィーナさんと話していたことについて話してくれた・・・
そもそも【 eternita 】というのは、フィーナさんが言っていたように『永久魔力』とも言われているもので、あまり定かではないが、これは“保持するものがこの世に存在する限り永久にある”ものらしく、これがある限り魔力には底というものがないのだとか。
これを持っていたのは、この世界に今ではもう干渉していないと思われる、古の竜種の始祖である【 永遠ノ始 】と呼ばれる竜や神話で言い伝えられている神に連なるモノ....そして、今では抹消され知る者がいれば忌み嫌う昔話であろう....その昔話の主人公とされる1人の人間が持っていたのではないかと言われているのだ。
だが、その力を持っていた1人の人間は、己の欲を抑制することもなく、自分に宿るその力に溺れ、数多の生き物を虐殺しては物を破壊し、ただ自分のしたいままに暴虐の限りをつくしたのだ。
けれども、あまりの暴虐の酷さにこの世界の神々や古の竜の怒りを買い、この世界に大きな痕を残したまま最期には呆気なく死んでしまったというお話・・・
その人間については心底どうでもいいのだけれど、それよりも何故これほどまでにこの力について詳しいのか、そしてそんな途轍もないものを何故ギルドにあった水晶で測れるのか聞いてみたら、母さん曰く・・・
フィーナさんはエルフの中でもさらに長寿のハイエルフと呼ばれる種族で、昔からある言い伝えなんかを良く知っていて、母さんはそれをよく聞いていたらしい....。
水晶に関しては、フィーナさんが使っていたのはギルドのものではなく、詳しく見るためにフィーナさんがエルフの里から無断で持ってきて使っているものだとのこと。
とりあえず謎は解けた・・・
そのほかにも色々と話をしてくれたけれどー
最後に 話してくれたことは僕が心の中で思っていたことのもとになるものだった。
【 eternita 】は確かに絶大な力を与えてくれるのだろう・・・そしてその代わり、この力の凄まじさを知り悪用しようとする輩や、身勝手な理由によって命を狙う者などが現れるのは必然だと言える。
僕だけが1人で死ぬのはどうだってことはない。
だけれど、僕は僕といてくれる人は何があっても失いたくないのだ....
ー『人は、1人では...生きてはゆけない』ー
これは、万人に適応する “絶対” というものではないけれど、少なくとも....僕は、僕なんかは1人でなんて“絶対”に生きられない....
誰も頼れる者もおらず、ただ1人でたった1人だけで存在することになる『孤独』。
僕はこれからも、誰かと一緒でなくてはどの世界でも存在することはできないだろう。
ー だから、これは僕のわがままだけれど...
ー 共に暮らし、共にふれあい、共に戦い、共に笑いあい、共に生きる ー
そんなことをしたりして、こんな力を持った僕でも“共に”居てくれる....かけがえのない人達を護るために力を得なければならない。
母さんは「力に溺れず、何のためにその力を使うのかこれから考えなさい」と言った。
この思いがある限り【 eternita 】なんていう力に溺れるなんて、ありはしない。
何の為に使うのかはもう既に決まっている。
あと残るのは、僕の強さだけだろう....
だから、その強さを得るために最後に母さんに言った。
「僕を ーーしてください 」
そして、新たな決意を胸に、その日から僕の生活は一変した。
◇◇◇
あれから二年の月日が経ち、あの日から毎日のように強くなろうと力を求めた。
午前中は魔法術の座学を母さんから受け、午後は魔法術の実技をするという...護りたい人を“護る”ための力を得るために、日々、魔法術の練習を勤しんだ。
その練習には週末に学院から帰ってくる兄さん達や姉さん達も参加したり、時々家に遊びにくるフィーナさんも手伝ってくれたりなんかして、皆で競い合った。
そのおかげでか、今では僕は【防御魔法術】と【補助魔法術】は中級と一部の上級、そして【治癒魔法術】は上級まで使えるようになっていた。
それに『魔導具』もいくらかいいのが造れるようにもなって、いつものお礼も兼ねて造った『魔導具』を皆にあげたりなんかした。
クロト姉さんなんか号泣してしまって....あれ?指輪型のものが良く無かったのかな....?
母さんもそれを見て不満そうで....いったい何が駄目なんだろうか....わからない・・・
あとは....
【 eternita 】の件に関して、家族全員に包み隠さずに全て話した。
話す前はどうなるかわからなかったのだけれど、話してみたら ー
(クロ姉)「凄いじゃない!」とか、(ルミ姉)「ずるい・・・」とか、(リエ兄)「さすがは我が弟だ」とか、(シュリ兄)「Z z z・・・」
などなど皆反応は様々で、やっぱりこの家族は暖かいなと再度実感したのだった....。
魔法術学院に通うまであと2ヶ月・・・
ぶっちゃけ、通わなくてもいいんじゃないか?とも思ったのだが、母さんや父さん、そしてフィーナさんが、学院は魔法術だけではなくて他にもたくさん学ぶことが出来るだろうとのお話を受け、通わせてもらうことにした。
魔力検査がある審査の方は、母さんとフィーナさんがなんとかしてくれる。
だから僕は今出来ることをしっかりとやるだけだ。
その思いを胸に学院への道を進むことになった・・・
読んでいただき、ありがとうございます。
次からは学院編になると思いますー
ですが、2日ほどリアルのせいで書けないと思われるので....
見捨てないでいただけると嬉しいです...ッ!
ではでは....