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ー 加護する異界の転生者 ー  作者: 徒木之信
第1章 ー幼少編ー
4/15

第1話:転生してから....

開けていただきありがとうございます。


ほんのちょっとだけ修正いれました...また修正すると思われまする...orz


ではどうぞー



生まれてから早4年。


転生してからというもの、違和感があったのは距離感ぐらいで、それ以外はなんの不自由もなくこの身体を扱うことが出来た。

特にあれこれ言うほど、精神的にも身体的にもそれほど問題もなく、逆に身体に馴染みすぎていて怖いくらい。



でも、まぁ....最初の頃は色々あった。


今度は、起きたら中々、というかかなり整った顔立ちのおじさんが覗きこんでいるわーそのおじさんの周りに4人の子供がいるわーさらにその周りにはメイドさんっぽい人達がいるで、いきなり戻ると思っていなかった僕は、「今度はどこだよおおお!?」と思わず叫んでしまったのはしょうがないと思う。

まぁ、もちろんおぎゃ語だったけれど....。



赤ちゃんの時に耳から入ってくる話をきく限り、僕は子爵家の子供で五子の三男にあたるらしい。

そんで、この整った顔立ちのイケメンな男性は僕の父さんだとのこと。周りの子供達は僕の姉さんと兄さん。兄2人の姉2人の計4人で、上から長女のクロト姉さん、長男のリエン兄さん、次男のシュリオ兄さん、次女のルミス姉さんと大家族である。



生前、兄弟姉妹がいなかった僕は困惑したけれど、この歓迎されている雰囲気に感動して、思わず涙を流してしまった。

そこでまた皆を困らせてしまったのだけど、ここの、そして皆の暖かさが理解しようとしなくてもわかって、自然と笑顔になった。


ついでに、いらんことながら「頑張りすぎでしょ....」とか色々思ってしまったのはお約束。



すでに過ぎた事ながら、赤ちゃん時代はとても恥ずかしい毎日で....


もちろん赤ちゃんは生きているから、喉が渇くわけです。

そして、赤ちゃんが飲むものと言ったらミルクという飲み物。

この世界に哺乳瓶はあるのだけれど、使われたことがない。


ここまで言ったらわかると思うけれど、直接、つまりおっぱいで与えられるわけなんですね....


・・・最初の頃は本当恥ずかしすぎて、吸うどころじゃなかった。

まぁ、あまりにも心配させすぎてしまったから、最終的にはなんとか飲んだのだけれど....。




ー閑話休題ー




それから、生まれた国....いや大陸の共通言語を何故か最初から理解していたから、苦もなく聞き取ることも話すこと(話すのには少し時間とコツが必要だった)も出来るようになっていた。

けれども、いきなり0歳、1歳の子供がペラペラと流暢に喋ったら、普通の親だったら発狂して医者に駆け込むだろう。


まぁ、うちの家族は色々おかしいところがあるから無用な心配なんだろうけど....。



こんな事情もあって、普通の子供が話せる頃であろうより少し早いくらいに話せるようにして、色々詳しい話を聞いてみた。



うちの家系は昔、色々国に貢献したことで武官の地位から爵位を得るに至ったらしくて、今では《 王国騎士(ロイヤルナイト) 》 や《 近衛騎士(インペリアルナイト) 》を輩出しながら領地を持つという、軍では中々重要なポストをもつ家とのこと。


そういうこともあってか、姉さんや兄さん達は子供の頃から剣を振るっている。


姉さんや兄さん達はみんな稀にみる美少女・美少年で、まさに貴族の顔立ちなのだけれど、剣を振ってる姿はそれを更に一層際立てるものなのだ。

それに、ただ綺麗とか凄いとかだけではなくて、実力も相当あるというのだから良い意味で恐ろしい....。


顔など外見で判断すると痛い目に会うだろうとはまさにこういうのだと思う。



僕は最近剣を持つようになったのだけど、まぁ....剣に振られてるって言うのかな~....


リエン兄さんは、


「大きくなれば、振れるようになる」

「リヒトは後から伸びるタイプなんだよ」


と言って励ましてくれた。


クロト姉さんに至っては、


「私のリヒトなら大丈夫よ~」


と返答に困るお言葉を頂いて....



あー・・・困る事と言えば....これは困ったこというのかわからないが、うちの家族、おもに姉さんと母さんの、僕に対する溺愛具合が僕が知ってるものと比べてだいぶ違っていて....


普通貴族の子供は、5、6歳になる頃にはきちんとした部屋を与えられて、よほどのことがない限り1人で寝ることが習わしなんだそうだけれど、クロト姉さんなんかは僕が生まれ母さんと寝るようになってからほぼ毎日、母さんと寝ている僕のところに潜り込んでくるのだ。


これはクロト姉さんが1人で寝れないわけではなくて、本人曰くリヒト養分が足らなくなるらしい.........うん?


それに母さんと姉さん、どちらも僕の頭を抱えて寝ようとするもんだから、2人に挟まれるというサンドイッチの状態に....。


一応4歳の子供( 精神年齢約23歳 )でも男の子であるということを考えてほしいです....。


お兄さんの理性がアルミ箔....いやチタン合金並に強度がなかったら大変なことになってますよ!


女の子の香りが.....


ふぅ.....(無我の境地)



これについてはとりあえず後々話すとして、さっきの話に戻るとー


僕はあまり剣を振ることを内心好んでいないのだ。


実際出来ないわけではないのだけれど、僕の大切な人を傷つけられない限り()ることはないだろうし、周りは僕より腕が立つから、精々持っても護身用のナイフ....


それをオブラートに包み込んで母さんに言ったら、


「それなら、回復魔法や補助魔法の魔法術を学んだらどう?」


と目を輝かせながら言ってくれて、とりあえず本来習うより早く魔法術を教えてもらえることになった。


母さん昔は魔法術(それ)でブイブイいわせていたとかで....あまり怒らせないようにしようと再認識した。


難関である父さんには自分から言いに行った。


母さんは「私から言っておくから、心配しないで?」って少し笑いながら言ってくれたけど、やっぱり自分で言うのが、けじめだど思ったからー



・・・



結論から言うと、あっさり許してくれました。


父さんは

「剣が駄目ならば、術の道を進みなさい。皆我が子達はそれぞれ己を活かせる道を選んでいるのだから...」

と言ってくれたのだ。


父さん、真剣(まじ)半端ないです。

母さんは父さんがこう言うのを知っていたのだと思う....まさに確信犯。



それに、まぁ....元々騎士を輩出してる家系だと言っても、全員が全員と言うわけではないらしい....。


剣と魔法術どちらも特出している者もいれば、剣か魔法術のどちらかが秀でているものもいるわけで....


色々早まった・・・



とりあえず、その日は兄さん達や姉さん達を助けれるように頑張ろうと決意できた日だった。




読んでいただきありがとうございます。


リヒトはもうさっそくこの世界に馴染んでます。

長女のクロトさんはブラコンですねー


自分で書いててリヒトが羨ましくなりました....orz



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