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ー 加護する異界の転生者 ー  作者: 徒木之信
第0章 ーはじまりー
3/15

プロローグBー2

開いていただき、ありがとうございます。


今回は自分の語学力、文章力の無さに改めて絶望したとも言える拙文です...orz



まだあどけなさのうかがえる銀髪の少女アリアは、無限に続くのではないかと思えるほどの長い通路を歩いていた。


歩いているというよりは、若干急ぎ足である。


本当は、術が使えさえすれば目的の場所まで一瞬で行けるのだが、自分の部屋以外は使用してはいけないという非常に面倒な決まりがあるのだ。



それに加え、先程まで自分の部屋で厄介な事態に陥っていたこともあってか、急いでいかねばならぬのである。



そのような不運続きであっても、急ぎ足で目的の場所に向かっているアリアの顔には、喜びと嬉しさが見て取れた。



アリアがこれから会うのは、丈水 優人(たけみず ゆうと)という名の転生された青年。


身長:179.3cm

体重:67.4kg

趣味:読書と散歩

特技:困ってそうな人を助けてしまうこと

性癖:(オイ

その他:~


などなど、本人ですら知らず認めていないであろう細々としたプロフィールを熟知しているこの少女(へんたい)はストーカー、いやストーカーですら生温いだろうが、青年のことをひじょーーに良く知っているのである。



アリアは出会った時のことを思い出す...。



アリアがこの青年に出会ったのは、少しだけ昔のお話....。



当時のアリアは、天界のなにものにも興味意欲を示せず、毎日毎年ぐうたらな生活をしていた。



ところがある日、天界で色々騒がれていた人間界に興味を持ち、お忍び?で降りて行ったのである。



だが、人間界はあまり神々が関与していないため、神や天使など異界の者が介入すると、その者が持つチカラが大幅に抑えらてしまう

ということもあり、行くものがあまり居なかった。



そうとは露とも知らなかったアリアは、降りた時にそのことに気がついた。

だが、あちらこちらに自身の興味をひくものがあったため、その事について深くは考えず所々歩き回っていたのだ。



そして一区切り見てから、そろそろ帰ろうかと思い、狭い横断歩道を渡ろうした時、久々に動き回り疲労していたアリアは突っ込んでくる車に気がつかなかった。



本来の状態ならば車ごときでは精々打撲になるかならないかであろうが、チカラを抑えられた状態では人の生身にほぼ等しいくらいである。



アリアが気づいた時には、もはや手遅れだと思い、覚悟して目を閉じたのだが、その瞬間は訪れず、思いきって目を開けると、少年に抱き締められていたのだ。



少年の抱き締める身体はとても温かく、とても優しかった。


少年の瞳は力強くとても澄んでいて、勇気を与えてくれる。



この時すでにアリアは恋の病に陥っていたのだが、それに気づくのはもう少し後の話....



少年に助けられたアリアは、少年にはっきり顔を見せないまますぐさまお礼を述べ、脇目も振らず少年から逃げてしまったのだ。



当時のことを思い出したアリアは、思わず苦笑してしまう。



どうしてあの時、顔もまともに見せず、名前も教えなかったのだろう...と今になって思ってしまったのだ。



今から会いにいく“彼”はきっと自分のことは覚えていないだろう....。



アリアの顔が曇ったが、目的の場所に着こうとする頃にはその曇りは消え、笑顔に戻っていた。



そして、軽く身嗜み(みだしな)を整えると軽やかな足取りで、優人がいる空間へ向かった。








◇◇◇





■[ アリア視点 ー始ー ]





あやつ....寝ようとしておった。

図太いにも程があるじゃろう....

いきなり妾が現れたことに大層驚いたようじゃがのう!


永らくの間、触れていなかったあやつの身体は(たま)しくなっておって、あの力強い瞳はさらに強くなっておった。



けれども、いきなり不躾な視線を送ってきた時には、思わず殴ってしもうたが....。


やっぱり胸が大きいほうがいいんじゃろうか?


妾のことも覚えていないようじゃし...ぐすん。


けれど、優人は凄い焦った様子で謝ってくれたし、本心からなのは解っていたからの...



妾にも非があることじゃし、まぁ会うことが出来たから良しとする!


とりあえず、許してやった。



さすがの優人でも、今の現状やらなにやら疑問なことが多いだろうからの・・・


優人がなんともまぁタイミング良く質問してきたので、説明することにする。


積もる話もあったのじゃが、困らせるわけにもいかんしの!




・・・(説明中)・・・




ふぅ....こやつ、何も驚きもしないとは....。


少しぐらいは驚いてもいいはずじゃろうに、自分の心配より他人の心配をしよる。


ふふ、愛しいの....


少し妬けるが、そうであってこそ優人じゃ!!



・・・



謝ることもあったし、積もる話もしたくなったので、説明を省いた。



たとえ、妾の不手際ではないといえど、誠心誠意謝ることは当たり前のことじゃ!



優人の上に座りながら謝るわけにもいかんし、勢いよく立ち上がってもうた。



そしたら、優人はビクビクしおって....その、の、じぃーと妾の顔を見つめてきおったのじゃ...。



あまりに恥ずかしくての....謝るどころではなくなってしまって、の...


あやつに見つめられると、こう、なにやら胸がドキドキしてしまうのじゃ....これは全ての(おなご)に言えることだと思うの...



そしたら、優人はいつものように心配してきおる。



思わず、きつめに言い返してしもうて、随分と落ち込ませてしもうた...。


慌てて謝ったのもあってか、安心したようじゃ。


まぁ、やっぱり優人じゃったが、少しぐらいは気づいて欲しいと思うの....此奴(こやつ)の唯一の欠点は鈍感なところじゃな。皆、優人の勘違いで玉砕しておったし。



本題は愚かな神(ぶた)の不手際についてじゃったが、話をするだけでも忌々しいのッ!


妾の優人を亡き者にされるところじゃったわいッ! 百回殺して...いや、万回殺しても足りんの。


まぁ、今頃は優人のファンクラブの天使達に(なぶ)り殺されて消滅しているじゃろう....妾が直接手を下せないのは残念じゃが....



妾が気づかなかったのも悪いと思うし、きちんと謝った。



そしたらの、その拍子に....あ、あやつに、わ、妾の下着を見られてしもうた~~~っ!



も、もちろん優人に悪気や邪な心がないのは解っておるのじゃが、まさかこのタイミングで見られるとは思わず、気が動転して....。



おもわず、やってもうた....



優人と色々いちゃいち....げふん、話そうと思ったのに....



幸い何故か痛みはないようじゃが、意識があちらに戻ってしまう。



また近いうちに会えるじゃろうが、いつになるかわからない。



沢山言いたいこと、伝えたいことはあるけれど、これだけは伝えたい。



「愛しい」という言葉でもなくー


「名前」という存在を刻むものではなくー



いつも「そばにいる」という思いー



それに全てをのせて、言葉を紡いだ。



それをきいた優人は幸せそうに笑いながら、あちらに戻っていった。



・・・



ふぅ....心残りは山ほどあるが、とりあえず良しとして...


さっさとやる事を片付けて、優人を見守るとしようかの!




■[ アリア視点 ー終ー ]



読んでいただき、ありがとうございます。


自分は別視点が好きなので時々書くかと...(チラ


次か、その次から話が進むと思います。


文体の落ち着かなさ異常ですね....(涙


頑張らねばッ!

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