いきなりのライバル出現!
これから、楽しい高校生活が送れると思ったのに・・・・。
いきなり、私の前に現れたのは、学年一のイケメンの佐伯 龍だった。
私は、思い切って彼氏がいることを龍に言った。
「あの・・・。私、彼氏いるんだけど・・・・。」と、私は彼の足元に視線を向けて言った。
「マジ!?彼氏って誰?」と、驚きながら言って来た。
その、龍の後ろから悠馬がやって来た。
「俺だけど、美結に何か用か?」と、不機嫌そうに言って龍を睨んだ。
「お前が美結ちゃんの彼氏君?」彼は、悠馬を見て笑った。
「だから何!?文句でもあんの?」悠馬は、龍のむなぐらを掴んで壁に押し付けた。悠馬はかなり、イライラしていたらしく今にも、殴りかかりそうないきよいだった。
「そんな、怒んなよ!まぁ~彼女盗られないように、頑張れ。」そう、あざ笑うかのように言って、私に手を振り、去って行った。
龍って何者なの!?いきなり私に、キスしてきて告白ってどうゆうつもりなの?
私は、ただ呆然と立っていることしかできなかった。
「大丈夫か!?何されたんだよ?」と、心配そうに私に視線を合わせてくれた。
「うん・・・・。ほっぺにキスされて告白された・・・・。」私は、彼に視線を合わせることが出来ない・・・・。
「マジかよ!?何、簡単にキスされてんだよ!少しは抵抗しれよ。俺は、ぜてぇーお前を手放したりしないから・・・。」と、少し怒ったように言って、私に無理矢理荒々しいキスをして来た。
私は、驚きのあまり抵抗をすることが出来なかった。
「ごめん。無理矢理やって・・・・。もう、俺以外の男に触らせんな・・・。」
哀しげな顔をして、彼はそう呟いた。
ごめんね。きっとあなたは、嫉妬していたんだね・・・・。
この時私は、誓ったんだ。もう、龍と関わらないと・・・・。
それからというもの、相変わらず龍は、私に近寄って来て、話しかけて来た。
それでも、私は誓ったからずっと無視してきたんだ。
そんなある日・・・・。
「美結ちゃん、何で無視すんの?俺、何か悪い事した?」と、不思議そうに問いかけて来た。
「もう、これ以上私に関わらないで欲しいんだけど・・・・。」私は、彼の足元に視線を向けて言い放った。何、言われるんだろう?と、ドキドキしながら待っていると、彼が口を開けた。
「ごめん。そんなに俺と関わるのが嫌だったんだね。そこまで君が言うんなら、もう、関わらないようにするよ。」彼は、哀しそうに言って、私から離れて行った。
「あれは、言いすぎなんじゃないの?」と、私に近寄って来た親友の唯。
「だってぇ~。」私は、困った顔で下に視線を下ろした。
私だって、分かってる。でも、こう言わないとまた、同じ過ちを犯してしまう事が怖いんだ・・・。
もう、二度と悠馬にあんな顔をさせたくない・・・・。
あの日以来、龍は私に近寄らなくなった。
あれから、数ヶ月が経ち私が宿題のプリントを廊下に落としてしまった時・・・。
私が、プリントを拾おうとしゃがんだ時だった、ある人が集めて私に差し出してくれたんだ。
そこにいたのは、私が今まで避けていた龍だった・・・・。
「これ、美結ちゃんのプリントでしょ!?」そう言って、集めたプリントを私に渡して、彼は背を向けて歩き出した。
「あの・・・・。ありがとう。」と、小さくお礼を言うと、彼は振り返らずに手を振った。
また、この時から、龍に関わるようになってしまったんだ・・・・・。