王子様からの告白
今日から、高校生の美結と悠馬。
そこに、現れた学年の王子様!
いきなりのハプニングが起こり、戸惑う美結・・・・。
今日は、初めて高校に行く日で私と悠馬は、一緒に学校まで行くことにした。
ピンポーンと呼び鈴が鳴り、私は急いで玄関を開けた。
「おっ、めっちゃかわいいじゃん。」
彼は、頬をピンクに染めて言った。
「そうかな!?悠馬だってかっこいいし似合ってるよ。」
なんて、褒め合ってる私たちは、ほんとバカップルだ。
それから、学校に向かって歩いている間中ずっと、恥ずかしくて一言も喋ることなく、学校に着いてしまった。学校に着くとクラス表を見に行った。
「俺たち、同じクラスじゃん。」そう言って、照れる彼を見ると私まで照れてしまった。
「そろそろ、教室行こうぜ!」そう言うと、彼は私の顔すら見ずに歩いて行ってしまった。
「悠馬~、置いて行かないでよ。」その声も虚しく、彼は振り返らずに教室に行ってしまった。
私は、走って彼の後を追いかけた。
「悠馬、何で置いて行くのよ~!?」と、息を切らしながら言うと、
「わりぃー。」とだけ言って、また照れた顔をした。
「もう、置いていかないでよね。」と、頬を膨らませて言うと、彼は小さく頷いた。
「ねぇー、あの男の子かっこ良くない!?」と、廊下から騒いでいる声がした。
見てみると、そこには漫画とかによく出てくるような、かっこいい男の子がいた。
一瞬、その子と目が合ってしまい男の子は私に近づいてきた。
「俺、佐伯 龍。よろしくな。」そう言うと、私のほっぺにキスをした。
その瞬間、ギャラリーの声が一気に騒がしくなった。
「君、名前なんて言うの?」そう言われ、つい教えてしまったんだ。
「嶋田 美結です。あの・・・・、さっきの何?」恐る恐る聞いてみると、
「あぁ~、さっきのはあいさつだよ。美結ちゃん俺と付き合って下さい。」彼は、深々と頭を下げながら告白したんだ。さっき会ったばかりの初対面の人に急に告白されて戸惑う私。
はっ!?冗談だよね?私、彼氏いるんですけど~・・・。と、心の中で呟いた。