1 それは私の最期
体が痛い、息をするのも苦しい、ああ、もう嫌だ、解放されたい。
無菌室の病室のベッドの上、管に繋がれ、機械によって呼吸をしている私の姿が見える。
病室の外では、両親が私の名前を呼びながら泣いている。
あれ、もう目を開けることもできなかったのに・・・そっか、私、また死ぬんだ。
・・・また?
どうしてそんな風に思うんだろう。
ああ、そんなことどうでもいいか・・・体が軽い。
このままどこにでも行けそうな気がする。
「おそらく、今夜が峠かと・・・」
お医者さんが、なにか言っている。
「あやめ、あやめ~、どうして!!」
ああ、お父さん、お母さん、ごめんなさい。
でも、もう楽になりたいの。
このまま上に行ったら、天国に行けるかな、行けるといいな。
私の体に背を向けて、上を見上げた時、そこに誰かがいた。
「こんにちは、あやめちゃん。」
空中に座って、私の名前を呼ぶそれは・・・天使様だろうか。
そう、お迎えがきたのね。
「残念ながらね、僕は天使じゃないんだ。君はね、天国と呼ばれるところには行けないよ。」
シンデレラストーリーが大好きです。
そんなお話を書いてみたいと思いました。
テンプレてんこ盛り、どこかで見た内容ではありますが、お付き合いくださると嬉しいです。
相変わらずの、なんでもあり、ご都合設定ですがご容赦くださいませ。
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「ようこそ異世界転移センターへ」も連載しております。
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